基礎コミュニケーション能力

唄の本番の場合、それでなくとも平日夜は、日ごろの練習でも気持ちの切り替えがなかなかつかないために、何度も嫌な思いをしているので、(練習ならともかく)いっそ休みをとってしまいたい。
職場の(特殊?)状況で、欠勤よりは早退というシステムを心理的にとりづらいことになっているのがネック。遅刻してでも一旦出勤したら、定時までは緊急事態への対応ができる体制でいなければいけない、というのが今の俺の主たる専任業務(7月以降はこの不条理な体制自体が、不要となるはずだが)。かつてあった平日夜の銀座本番のケースは、土曜出勤シフトを調整しつつ、全て欠勤で切り抜けていた。年間スケジュールの中で時期的にも可能だったということもあるが。

一方楽器の本番については、例えばカケツケ本番になったとして、何がとびだすことになるのか全く想像すらつかない。経験値ゼロ、なのだ。
楽器演奏だったらそういう手順を踏まなくても大丈夫だというつもりはないが・・・ハナシが正式に決まる過程では、もちろんまず、こちらの状況を同様にお伝えした、つもりが結果として最初のメンバーへのメールとは、ニュアンスが違ってしまっていたのかも知れない。
というのは、
メールでの連絡の際は、できるだけ状況の報告に留め、最終的な判断については自分ではなく客観的に判断してもらえる余地を必ず残すべきだな、やっぱり。しかし今回に限っては、バンドメンバーからスケジュールの照会があった時点で自分が返信したメールには、改めて読み返してみても我ながらそういう気遣いが全く感じ取れなかった。
おまけに俺にしては素早い返信をしていることと併せて、蛇足に蛇足を重ねてしまっており、これは誰がどう読んでも、俺からの「ダメ出し」と受け取られても仕方がない。
と、ここまで考えてきて・・・

そういうことじゃ、ないだろっ! 

そんなことは、俺以外の人間にとっちゃ、どうでもいいことだ。
チームで仕事する上で最低限の約束事に対してすら、このザマだ。
ひとり調子に乗っていると、気付かないうちに本当に大事なものを失いかねない。
俺には、一事が万事、こんな具合にヒトとの関係性の中で、何か根本的な部分が欠落している気がする。
結論めいたことを独断専行する前に、もっと考えられることがあったんじゃないか。
少なくともその夜の客席に、テメエの不始末から、こころから演奏を楽しめそうにない人たちを生んでしまったことと、
バンドとしての出演にご期待をいただいた方に一番ご迷惑をかける、取り返しのつかない結果を出してしまったこと。
・・・何のハナシか、わかりませんねコレでは(この項コメント、謝絶とさせていただきます)。