どうしてもできないことは、誰にでも

・・・俺にだってある。
俺は相も変わらず、ヒトと繋がっていく、ということがどうも苦手だ。長いこと皮膚疾患のおかげで、人目を気にしすぎる自意識過剰、といういいわけをするのは簡単だが、もしかして今の仕事に対しては、致命的な欠陥なんじゃないか、と思う。
ただ、仕事が俺を選んでくれている現状で、まぁなんとか取り繕いながらもやれているのかな、とも思う。こっち方面の専門家然とした振る舞いになっている自分、というのは想像できないし、実は想像したくもないが。
若いときならいざ知らず今の俺は、仕事が人を選ぶこともあるし、仕事が人を作っていくことがあることも知っている。全てのヒトが就きたい仕事に就けるわけじゃないし、俺にしたっていまさらやりたい仕事があるわけでもない。
ただ、時々強烈に、この仕事をこのまま続けていていいのか、という気分にオチる。持ち前の強力な意思で封じ込めることができているうちは、いいのだが。

それにしても、
パソコンに関することはまず間違いなく全部、ふっかかってくる。
俺だって正式に誰かに習ったわけじゃない程度のスキルなんだぜ。だが今の職場でやっていることは実務そのものなので、パソコン教室で習ったことだけ、ではもちろん通用しない。少なくともわからないことが出てきたら、自分で調べる術は身についていないと。
じゃあ代わりに何ができますか、という話になるんだが、日常業務では(もちろん俺も含めて)慣れない接客対応で、ここんとこ小さな「事故」続き。自分がやらかしちまったことは自分でなんとかするしかないが、危機感、というか当事者意識が、薄いように見えるんだよね、他のスタッフ。そういう現場に居合わせるたびにこっちが、胃が痛い思いをする。
俺は前の職場で無意識のうちに仕込まれちゃったのだが、セミナー会場での立ち居振る舞いも、指示待ちじゃダメで。昨夜、俺は留守居役のはずだったが、結局自転車で会場に駆けつけるハメになった。翌日、さすがに温厚な上司にも愚痴られてしまったが、俺が事務所に戻った後も、セミナー会場は大変だったらしい。
一日は(誰にとっても)24時間しかないんだから、無理ですこれ以上。
仕事リストだけがどんどん増えていくのを眺めながら、呆然と立ちつくしてる。12月までのプロジェクトで、本当は追い立てられていなければならない時期なんだが、自分の「現在地」がすっかりわからん。
俺がここに居ることで、誰かのためになっている?

コーヒーショップのママから、俺にとっては簡単な頼まれごとをしてあげたら、コーヒーをおごってもらった。
それで思い出したが、今日は誕生日だったか。
おめでとう、ゆうこりん(^^