「夢のキッズ・ミュージアム2008」

ご縁があってお声掛けいただいたので、普段だったらいかない、地域の子ども向けイベントというヤツへ、足を運んでみた。

少子化が叫ばれる昨今、どこにこんなにたくさんの子どもが隠れていたんかいな、この界隈、というくらい、春休み中の子どもたちがたくさん(そりゃそーだよ、いつもは学校行ってるんだから)。
中野ZEROホールという施設を拠点とした、いろんな団体のネットワークが企画・開催した、一日限りの大イベント。ホール正面にはまず、でっかい「お菓子の家」。関連団体の案内パンフが置いてあって、ロビーには子どもたちが様々な形で参加できるワークショップがいっぱい。
・・・正直、中野に対する見方がかなり変わった。
ホールに入ると丁度、ショート・アニメーションの放映中。手塚治虫さんの「ある街角の物語」や「展覧会の絵」、NHKがテレビで紹介していたホフヌンクなんかを見て楽しんだ経験があるので、こういうの実は大好きなのだ。
一方、個人的にはミュージカルは苦手・・・なんだが、この後の演目、ダンス・レボリューションみたいなのからなら、すんなり入りこんでいける。地域のプロたちに教わっているという子どもたちは、それはもう大人顔負けで、一糸乱れぬブロードウェイ・レベル、とまではいかないが、逆にある程度個性が感じとれて、返って楽しめた。
歌に踊りに、こんな子どもの時期(2・3歳〜高校生まで)から身近にプロがいるという環境は、正直うらやましい限り。

今日の目玉企画は、「ロバの音楽座
http://www.roba-house.com/
古楽器のユニット(どっちかというと、元来芝居系の人たちなのだろうか?)。
あれを見て面白く感じない人はいないだろう。
子ども向けだからといって、決して「簡単」とか「わかりやすい」とかではない。
大人も楽しめる内容。自然に手拍子参加してしまう。それも一歩引いてみると、ちゃんと客席を盛り上げる段階を踏んでいることがわかる。
つくずく無理にでもメンバー誰か連れてくるんだったな、とちょっと後悔した。
ここんとこ毎年、青山子どもの城で演奏させていただいているわけで、こちらの志の低さを思うと穴があったら入りたい気分・・・こりゃまた、いきなりテッペンを観ちゃったわけだが。
・・・歌も楽器も難なくこなすステージを見ていると、恐らくアカペラですら、彼らの音楽の一手段にすぎないだろう。
このステージだけでも、多分5,000円くらいはするよな、フツー。
すっかりやられた。