全く展開が読めない

わけですよ毎回、このエスニック・レストランでの演奏は。
みなさん、第一義にはおいしいお酒と料理、そして仲間との歓談が目当てでいらっしゃっているはずなわけで。我々の演奏がそのお邪魔になっては、本末転倒。
とはいえ最近は、カウンターでおひとりのお客様をお見かけする機会や、少し人数の多いグループだと中心話題から離れて退屈そうにしている方もいたりして、まぁそういう人たちの記憶の片隅にでも、(できれば楽しかった記憶として)我々の演奏が残っていればいいなぁ、という気持ちで臨んでいます。ちょっと消極的すぎか。

初めてこちらで演奏させていただいたのは、もう何年前になるのだろうか。その最初の頃マスターから伺っていたのは、「演奏されるみなさんも、(演奏を聞いてもらうために)それぞれ、工夫なさっていますよ」というおことば。俺たちにしても、知らず知らずのうちに、そういう修練をさせていただけるありがたい場所になってきた。

という点では、2ndの選曲はアタリだったか。洋楽オンリーの演奏をやって、お耳なじみの曲をBGMとしてご披露。
一気にこういう展開に転じたのは、その上で3rdの1曲目に、ウクレレ(潤)+アンデス(だん)+ボーカル(まほ)という即席ユニットの(楽器)演奏を、急遽入れるという段階を踏んだからではなかろうか。
選曲の工夫以外にも、こういう「飛び道具」が状況に応じて使いこなせるようになってきてる。鍛えられたもんです。
あ、手が空いてたんだから写真くらい撮っておけばよかったなぁ。

かくして終演時には、無事「天下統一」(店内統一)。
冒頭記述のような結果と相成りました。

この場は我々としても珍しく、ほぼ予定通りのセットリストで演奏できた、ということに。
その中でイレギュラーだったのは、2ndでお客様から「竹田の子守唄」のリクエストをいただいたのに、びっくり。後でお話を伺いにテーブルに行ったら、「竹田の子守唄」で検索して、ウチがヒットしたからだとかで、さらにびっくり。
新曲「よろしく哀愁」ではリードの潤哉さんが突如踊り出したりして。この曲ではサンバのリズム・アレンジに初挑戦、試行錯誤中。直前の練習で感じ方を少し変えてみたら、今度はコーラスが慣れてないもんだから、歌いにくいのなんのって。
岬めぐり」や「夏の終りのハーモニー」では、客席からも歌声が聞こえてきたりして、いい雰囲気の中演奏させていただいた。