南阿佐ヶ谷さんはうす(ノミの秘ぞう)

今夜の先行は、高木A1さんたちのバンド。
ギター2本(ボーカル2人)、ギターベース、という編成。
これだけでも、バンドとしてのカッコよさは我々とは別格なのだが、加えて高木さんのややハスキーな声が俺の好みストライクゾーンで、「こういう人がビートルズを歌うと、やっぱキマるなぁ」。
ギターベースの音も、ブルージーなギターにとってもあっていて、演奏中の身のこなしも、なんかとってもカッコよかった。

一方こちらのノミの秘ぞうはといえば、メンバーの4分の2が、今夜ビートルズ・デビュー、だったりする(俺はここ数日、一夜漬けの受験勉強状態・・・すみませんすみません)。
MCでは当然、ビートルズとの馴れ初め、というハナシになるわけだが、どうも両バンドとも、男兄弟がきっかけ、という人が圧倒的に多いようだった。これがリアルタイムで経験、となると、ビートルズ来日が確か昭和40年だから、実はもう親の世代、ということになるわけか。
俺自身、今回自らが演奏する側になってみて、恥ずかしながら初めてちゃんと聞き込んだわけだが、誰もが知ってるような耳慣れたはずの曲も、こういう立場で改めて聞いてみたら一転、アナログ音源のむこうから霞が晴れるような、鮮烈な経験をさせてもらった。せっかく今回、手当たり次第CDを買いまくったので、これからでももっとちゃんと聞いてみよう、とも思った・・・音楽に出会うきっかけとしてはこれ以上ない幸せ。
「企画縛り」での出演経験というのは滅多にないが、とても貴重な、いい機会をいただいた(今度はアカペラ・バンドの方にも、フィードバックしてみるってテもあるな)。

とはいえやっぱり、ノミはどうやってもノミの「ビートルズ」になっちゃうわけで。
オリジナリティとクォリティ(もちろんこちらは自信なし)、とかダジャレをいいつつ、終始いっぱいいっぱい。
早2曲目「All My Loving」の歌いだし前なんか、スティックをシンバルの上に落としちまったり。なんとかなりそうな曲もありそうだったのだが、結局歌詞カードから終始、目が離せなかった、反省。
中学のときに初めて、合唱部の一員として人前で歌ったときくらい、いやーな汗をいっぱいかいてしまった。本番中も恐らく目が泳ぎっぱなしだったので、「誠マニアにはたまらない、滅多に観られない演奏だった」というお褒めのことば(?)もいただきました(^^; (だからいないっつーのに、そんな奇特なヒトは。)
というわけで観ようによっては、かなり楽しいものがご覧いただけたのではないかと。
寒い中ご来場いただいたみなさま、そんないろんな意味も込めて、本当にありがとうございました(大変恐縮です)。
歌だけだったら、今更こんなに緊張しないってーの。でも別々にやってるときとも違って、脳ミソの普段使わない部分を使った、というよりは、先日のクラスタでの演奏あたりからどうも、「叩きながら歌い」の方は、統合された全く新たな脳ミソ動員行為になりつつある気もする。