電子メール

いつもの通勤電車を降りると、そこに普段なら会えるはずもない、とても懐かしい顔が・・・。
という感じかな。
何の前触れもなく、思いのほか遠方の友人からメールをいただいたりして、珍しくこのツールのありがたさを感じている。
持っていても使われていないときは、むしろ孤独を先鋭化するツールなわけだが。
「不意に」というところと、頻繁にやりとりが発生しても決して煩わしくない、という距離感が、大変居心地よい。
もちろん、直接逢えるに越したことはないが、そうした算段や互いのスケジュール確認にしたって、今はまずはメールだ。
だいたい俺って人間は、元々こうして文章を書くようになって長いせいか、直接顔を合わせているときは「咄嗟のひとこと」が出なくて、後で猛烈に後悔、なんてことも多い。文章だと、一旦書き出した箇条書きを文章に組み立てていく過程で、何度も推敲することができる。
これはどんなに短文でも、俺でなくてもみんな、(程度の差こそあれ)無意識にやっていることなはずで、文字が同じ活字になるせいか、微妙な文体末尾なんかから、そのヒト特有の懐かしい言い回しとかが読み取れたりすると、自筆の手紙ともまた違ったありがたみがある。
本当に文字からそのヒトの声が聞こえるような気がすることも。
それにしてもみんな元気そうで、それぞれ生活環境の変化によって、すっかり音楽とは縁遠い生活なのかとも思っていたのだが、みんな、それぞれにちゃんとポジションを見つけて、そのときにできることを生かして「音楽」しているのが、たくましくも頼もしい。
こういう便りが、俺としても一番嬉しいわけで。
翻って、
俺はいったい、何してるんかなぁ
少しは進歩してるんだろうか
と思わなくもない。ちょっと、ね。

・・・俺のメールからもちゃんと、俺の声が聞こえるって?
そう思っていただけるのはとても光栄ですが、だからって
君は僕の恋物語サ
などと呟いたりは、もうしません(?)。