定禅寺ストリートジャズフェスティバル

遅い朝食を、近場の喫茶店で。
元気な店員さんの声に見送られて、では足早に演奏会場を回るとしよう。
手元のプログラムから、個人的な趣味でフュージョン系の演奏が聴けそうなステージを回ってみる。
だいたいそういう時に限って、ステージの転換中だったり、MC中だったりで、中々効率よく、とはいかなかったりする・・・まぁこういうイベントは、よっぽどの「達人」でない限り、偶然の出会いを楽しむものではある。なにせ700からのバンドがエントリー、演奏しているのだ。
そんなわけで東二番丁スクエア前は、あまりアタリがなく、その先、仙台商工会議所前はセッティング中だったりする。

勾当台公園を横切ると、ようやくザ●マさんのようなソウルフルなボーカルが聞こえてきた。全員衣装を黒で揃えて、キマッテルぅ。東京のTHE FIVE RAVESというバンドらしい。
こうやって毎年、お目当てのバンド名を常連さんたちの中からひとつずつ憶えていくしかなさそうだな。
また、こうしていろんなジャンル、いろんなレベルのバンドの演奏を一気に聴くと、耳が肥えてくるのか、自分の演奏レベルがどの程度なのか、バンド全体のアウトプット・レベルがどの程度なのかが、なんとなく想像できたりするのも、この際いい勉強ではある。

このあたりから、テレビクルーが回っているのを見かけるようになった。さすが20回(毎年か)。

野外音楽堂では「高校生チャレンジステージ」のギャルバンド。



今年で卒業のメンバーによるバンドだったらしく、客席からは、「辞めるな」「来年も出ろよー」とあたたかい声援が飛んでいた。

俺はといえば、ステージ裏手に回り込んで、映画・ゴールデンスランバーで使われたマンホールの位置を実際に確認したりして、ひとり悦に入っていたりする、マニアックな楽しみ。

同じくステージ正面のマンホールは、ヒトが多くて近寄れず(なにしてるんだか)。

アカペラに関しては、13:00周辺に関東圏の知り合い実力派バンドが重なっており、どうにもよろしくない。
さんざん迷ったが、結局docomo東北ビルのタイアップステージでプロの演奏、一昨年に市民広場で拝聴した男声アカペラ、jammin’Zepの演奏を聞く算段とした。整理券の配布はなかったが、先着250人ということで、既に長蛇の列。会場の、前から3分の2くらいの位置に、なんとかもぐり込むことができた。
男声なのに、実にフレーズが柔らかいよなぁ。普段どういう練習してるんだろう。メンバー全員が絶対音感、という音程もさることながら、バンッと和音が鳴る荒々しさはほとんどない。
外の行列が長くなってきたので、次のバンドを見ず、一旦退出。
外に出るとサイン&握手会とCDを販売。



(若い)女性ばかりで、俺のような正体不明なヤツはいない。ともかくせっかくなので、CDは買いもとめました。

定禅寺通りに戻る途中、錦町公園エントランス広場では、静岡からのスカバンド「ルート303」のリズム隊がアツいパフォーマンス。
どう見てもロックなお兄さん(客)が、したたか酔って、ひときわ前列に突出して踊っている・・・楽しんだもん勝ちなのだ、屋外イベントは。
丁度このバンドで棒ベースの実演を眺めていたら、真司さんから電話、互いの現在地を確認したりする。


定禅寺通りに戻ったところ、丁度準備中のジャズ・コンボで、俺のと色違いのリズムトラベラーを発見! これはどうあっても、(俺よりうまいヒトが叩いて)どういう音に聞こえる楽器なのか、聞いておきたい、と粘り強く足を止めて待っていたら・・・協賛社から、キャンギャル来ました(Lucky!)。

もちろん演奏もちゃんと聞きましたが。
いや〜、自分で組んでるとわからないんだが、改めて見るとちっさいねぇ、ドラム。
ピアノがぐいぐいひっぱるタイプの演奏、「Honey Toast」さんでした。

このまま昨年同様、定禅寺通りを西公園方向へ、と思っていたが、途中からかなりの雨になってしまい、断念。昨年も質のいいフュージョンバンドを見たあたりで、ノミの心ぞうでもお馴染みのジャズスタンダードを(へそ曲がりな(^^;)独自のアレンジで演奏していたトリオ、「Campari Cola」さんの演奏を堪能してから、一旦宿へ撤退。




部屋に戻りテレビをつけると、定禅寺ジャズの生中継をやっていた。
さっきのテレビクルーはこの放送だったらしい。
丁度先ほど見ていた定禅寺通りのステージで、「Happy Toko」さんが演奏しているのが画面に! こちらも以前、市民広場で拝聴したバンド・・・謎だったのはタイムテーブルに載っておらず、しかしテレビは生放送・・・あぁ、生で聞きたかった、残念。