第2回すみだジャズフェスをつらつら歩く

その後は近くで行なわれていたプロの演奏を見に、みんなで駅前方向へ向かったが、若い女性ファンの群れが熱狂的で、ちょっと、かなり怖い思いをした。

ほとんど全ての会場で、毎時ジャスト始まりの40分終りで揃っている。公式パンフレットを片手に、目ぼしいバンドをじっくり楽しむための移動時間、なのはいいが、移動中は逆にほとんどのステージで出演者入れ替え中。そもそも重なるときは重なるもんだ、という考え方もあるか。これは良し悪し、という感じ。

平井さんが演奏されるというので、そのバンド「パランダ・カンデーラ」さんを見に、駅からやや離れた会場(大横川親水公園)へ移動。

児童公園みたいな広場には、「すみだジャズ縁日」と銘打って、米ゴマやアクリルのお面におもちゃ、そしてビールとつまみのテント(町内会の名前が入っている)が出ていた。
子どもが駆け回り、せみ時雨、視線の向こうに噴水とスカイツリー、ステージではラテン音楽、と中々地元カオスな状況が、俺的には大変好ましく、ようやく少し気持ちが落ち着いた(自棄酒モードながらビールにありつけたから、という話も・・・)。
再び駅方向へ戻りつつ、交差点を左折して、錦糸公園のメインステージへ。
途中で聞こえてくる音楽は、ジャズだけでなくロック、フォーク、クラシックと多種多様。
少なからず屋外イベントを経験してきたが、中にはステージ前で無人のビデオが録画状態で回っているだけで、お客さんひとりもいない、という(演奏側の立場としては)恐ろしい光景も・・・。
このように演奏レベルも個性も、まだまだ実に多様で、開催規模と運営の安定性からは、とても今年がまだ2回目だとは思えないのだが・・・逆に、演奏者の層がまだまだ厚いことが、とても刺激的・魅力的で、このフェスティバルの個性になっているように思えた。
ほどなく着いたメインステージでも、ツマミや酒の調達に行列しないで済み、席も贅沢をいわなければそこそこ空いている、と書くと閑古鳥状況のようだが、ちゃんと賑わっていて、思うに会場のレイアウトが秀逸なのだ。食事をしたい人も、音楽を楽しみたい人も、お祭り気分を楽しみたい人も、誰もが雰囲気を楽しめる空間になっていた。
帝京高校のビックバンド(Swinging Honey Bee)が演奏中。

俺もこの頃からドラムやってれば、うまくなったかもなぁ・・・(遠い目)。
客席側では音に合わせて踊っている酔っ払いの一団がいるのだが、これがまたレベルが高くてびっくり(恐らく全員、ダンサー)。いい雰囲気。
来年、出演させていただけるかどうかわからないが、一般客として来てもいいイベントだなぁ。今回は、終りよければ、というのとはちょっと、かなり違うが、まぁ刺激的な経験をさせていただいたとは思う。
それにつけても今日一日、屋外イベントとしてはとても過ごしやすい陽気で助かった。