台風で折れた桜「花見にぎわう」毎日記事に土浦市、訂正要求

毎日新聞が台風で折れた桜に「花見にぎわう」と記事掲載→土浦市が訂正要求 : ガハろぐNewsヽ(・ω・)/ズコー

台風で折れた桜「花見にぎわう」毎日記事に土浦市、訂正要求
毎日新聞が10日付県版に、昨年9月の台風で根元から折れた県指定天然記念物シダレザクラ(土浦市小野)について、現在も折れずに花を咲かせ、花見客でにぎわっているように書いた記事を掲載していたことが11日、分かった。
市は同日、同社に訂正を求め、同社は12日付でおわび記事を掲載する。

記事は、県内の天然記念物を訪ね歩く内容の連載で、外部の有識者に執筆を依頼。
通算35回目の今回は同市小野の寺院「向上庵」境内のシダレザクラを取り上げた。

市教委によると、シダレザクラは1972年に県天然記念物に指定。推定樹齢300年超。
樹高約10メートル、幹回り約3・1メートルだったが、昨年9月21日の台風で地上約5センチのところから斜めに折れ、現在は切り株状になっており、天然記念物指定解除が検討されている。

これに対し、記事は「境内は花見客でにぎわっていた」「樹姿の向きと高さが変化するので面白い」など、シダレザクラが折れずに花を咲かせているように表現し、開花した写真も掲載していた。

向上庵は「記事を読んで来られる方がいて、お気の毒だと思う。こちらも迷惑している。 事前の取材はなかった」と戸惑っている。

毎日新聞社によると、掲載した写真は筆者が昨年撮影したもので、締め切り日の関係で現地の確認をせずに記事を執筆した。筆者は「迷惑をかけた」と話しているという。

同社社長室広報担当は「極めて遺憾です。記事は削除します。読者の皆さまや関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびします」などとするコメントを出した。