月曜には

急遽布団を担いで父が来てくれた。
昨夜の関東地方はまだ、かなり寒く、スーパーで買った毛布だけではさすがに寝付けなかった。
家にいるときは、お互い全く話さなかったのだが、近所のなんてことない中華料理屋に入って久しぶりに少し話し込んだ。

俺の症状がここまでじゃなかったら、一緒に飲みたかったところだが、残念だった。
俺はついにここまで、親にはなれなかった(なる気がなかった)が、子の親になったことのないヤツは、いくつになっても、子どもでしかないな。
そんなことを思った。

火曜はココでは初めての雨になり、そんな中、宅配便で追加の着替えが届いた。
それにしても相変わらず、この部屋にはご覧の通り何もない。
他人に話すと、広くていいという反応が返ってくるが、何もないままの部屋は、机、とかクローゼット、とかベッド、とかの「基準点」がないので、ゴミ箱ひとつ、置く場所が決まらない。俺自身も、なんとも部屋の中での定位置が決まらない。なんとなく一方の壁際中心に暮らしていたりする。
仕事に行っては帰るだけ、を具現化されているようで、そろそろこの殺風景にも、嫌気がさしてきた。なんとか早いとこ家具類を持ち込みたいところだが、それを阻む衝撃的な事実が判明(こちらは後日)。
仕事を終えて「帰宅」すると、壮大な心理実験をしているような気になる。

水曜から急に夏日になる、という天気予報があたった。
天気予報が外れなくなってくると、春が終わるんだよな。
職場の最寄駅では、多分毎年のことなのだろう、営巣場所を探して、ツバメのツガイが飛び回っている。