ル・アーブルの靴磨き

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という映画を観に、この炎天下、渋谷へ行った。
いわゆるラブホ街への坂を上がる手前、というロケーションだったこともあり、渋谷、というほどの人込みでなかったのが幸い。
映画自体は、レビューにあるような突発的なできごとにワクワクしちゃうような不快なつくりではなく、それぞれの人生模様がゆったり流れる、といった話で、これまたよかった。
熟練の役者揃い、ということもあるが、中でも刑事役の男優がいい味を醸し出していて、刑事らしい目力のある芝居がとても好感。
その後、来週土曜まで、という池上本門寺の風鈴を見に、五反田から池上線に乗った。
あいにくと夕方にかけて風が強くて、鈴虫の音のように鳴りっぱなし。短冊も読めなかったが、セルロイドの短冊がフラッシュライトのように夕日を反射して美しく、しばし足を止めて、涼風を感じながらボーっとしてみた。
こういう場に来てこころ洗われる気分になれるのは、俺が日本人だからだろうか。
日曜に飲んじゃうと、月曜が思いっきり憂鬱なので、最近は飲まないことにしているのだが、明日もまだ休みだし、今月で交際●周年でもあったので、せっかくだからとツレと少しばかりビールを飲んだ・・・のがいけなかったか。練習を録音している録音機のケースを、帰りの中央線の中でちょっとうとうとした隙に紛失してしまった。
なんか、盛りだくさんな一日だった。
実は実家に帰ってきたこの週末、お仕事持ち帰りだったりする。
リーディングといって、関係団体に目の見えない方への朗読を録音してもらったのだが、なんとマスターがいまどき、カセットテープなのだ。もちろんお渡しもカセット。会社にあった機材があまりにしょぼくて作業効率も悪いので、いっそ持ち帰り、ということになった。年4回程度のことだから、しばらくはまぁこれでいっか、とも思うが、実際編集作業までが必要になってしまい、「バカヤロー、カネよこせ」といいたくなる始末。昨夜作っておいた編集済みマスターを使って、今夜も地道に数本、ダビング(ということばもなんだか、懐かしいね)。