昨夜偶然、幾度か生演奏を見たことがある女声歌手(クラシック)が、NHK教育テレビに出ていた。
ドラマティック・ソプラノ、という形容が相応しい、いやみのなくパワフルな声の方なのだが、テレビの貧弱な音声システムを通して見ると、あの生演奏の緊迫感が、全くといっていいほど伝わってこなかった。
我々は、そこに動画があれば全てを知ったような気になっちゃっているが、とりわけ生声やアコースティック楽器の持つ表現のニュアンスは、実は全く別次元のものだということを忘れてやいないか。
久しぶりに自戒をこめて、そんなことを思った。
しかし、実に強烈な違いだったな。