元来何事にも飽きっぽい俺が、ここまでさしたる努力もなく音楽を続けられているのは、何かが楽しいからなわけだが、実は何が楽しいのか聞かれるのが一番困る。聴く側、演奏する側それぞれで楽しみ方があり、それは人それぞれで、捉えどころのない「多面体」。
しかし人前で演奏する機会は、相変わらず自分を追い込んで作り上げるものでしかない。いつまで経っても、「簡単なこと」になったりはしないし、もちろんこれ自体は「楽しいこと」とは異なる、相変わらずストイックな作業の繰り返しだ。
それを全てのいいわけにしてはいけないが、全く周囲のことに気が回らなくなるのも事実で、当日が近づくにつれ、仕事すら、うわの空。
そんな本番演奏前。
加えてドラムをやるようになって、何度目かのスランプ中。
今回の「踊り場」は、結構長い。
午前中、久しぶりに全員揃ったスタジオでのリハーサルは、個人的には散々だった。頭も身体も、全く起きていなかった。
本番に向けて、徐々に上げていくしかないねこれは。
加えて、大学時代に先代の指揮者の前で練習を進める立場になったとき以来の緊張を感じて、気合だけが今更ながら空回り。
心密かに憧れているドラマー、Kさん*1の前で自らドラミングを披露する羽目になったのだ今日の本番演奏。
っつったって碌に練習してこなかったんだもの、急にうまく叩けたりは、もちろんないわけで・・・。

*1:伏字にする意味はないと思うが