船橋まちかどステージ

二日酔い。頭が一向に冴えない一日だった。
とりたてて仕事上のミスはなかったものの、夕方の休憩時間に椅子にへたりこんだところを同僚に声をかけてもらったのに、咄嗟に反応を返せない状態。
金曜日だったのを思い出し、船橋駅まで足を延ばしてみる。毎週金曜の夜、船橋市公認で京成・JR乗り換えデッキ上の一角で、音楽演奏が行なわれている。
丁度、「てれすこ」という古典落語のメジャーなタイトルと同名の、ギター(男性)・ボーカル(女性)ユニットの演奏が始まるところ。
今夜はカーペンターズのカバーという趣向だったが、日頃はオリジナル曲を歌う方たちらしい。女性の伸びのある透明な声が、今夜の選曲によくあっていて心地よい。
あまり熱心に聞き入っていたら、俺は寒さのせいでマスクにサングラスという無愛想ないでたちだったのだが、市の公式記録のビデオカメラに収められてしまった…足を止めるお客さんは相変わらず、残念ながら多いとはいえなかった。
てれすこ」さん、3月1日(日)夜にはなんと(俺たちには)おなじみ、「阿佐ヶ谷・Next Sunday」で、ライブを予定しているというアナウンス。
どうやらこの場所での音楽、初めて、「アタリ」を引いたようだ。
俺は男なので、同性には元々評価が厳しくなる。ましてや「同業」たるボーカルとなると…。
今まで行き当たった演奏はフォークのギター演奏、という型どおりのものばかりで、お客さんを泣かす前に自分が泣き出すんじゃないかという甘ったれた声で歌ってみたり、せっかくの熱い想いを歌っているはずなのに照れがあるのか肝心の日本語が聞き取れなかったり、というものだった。
何をやりたいんだか、少なくとも俺にはわからないし何も伝わってこなかった*1
別にフォークが嫌い、というわけではなく、むしろ俺は好きなほうだと思っているんだが、残念ながら一番身軽にできる演奏形態だし、恐らくはそのせいで演奏人口が圧倒的に多いので、「ハズレ」を引く確率も高いものらしいのだ。フォーク・シンガーは1人見かけると5人は隠れている、とかいうし…(笑)。

今日みたいな演奏に、不意に出会える「幸せ」があるんだったら、毎週聞きに立ち寄ってみるのも悪くないな、と思った。少し、自分の嗜好を確認し、自身の耳を養う機会にしてみようか。
来週は「船橋ミュージックストリート」で大変お世話になった、男性Doo-Wopアカペラの「The Over The Hill」さんたちの演奏も予定されている。
http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/study/0002/streetlive.html

なんだかんだいっても、やっぱり音楽が好きなんだよな、俺。
少し元気をもらった、夜。

*1:あくまでも個人の感想です