四月のバカ。

同僚と話していて、どうも通勤にいつも以上に時間がかかると思っていたら、どうやら通勤ラッシュ特有の「動き」に慣れていない、新入生、新入社員のせいではなかろうか、という結論を得て、腑に落ちたところ。そういえば年度末最終日の昨日は、妙に朝晩とも電車も空いていたようだが、異動の奴らが一斉に有給消化に走った、とかだろうか…。
というわけで、年度始め。
給料の支払いスパンが変更になる、との会社からのお知らせメール。昨日、久しぶりに現場に顔を出した担当者から書類一式手渡されたが、アレのことらしい(この時点では開封してなかったわけね、俺)。そもそも急で一方的な上に、理由の説明が一切ない…これが今や巷で流行の「安倍内閣流」、ということなのだろうか。
算出業務の一部を勝手に銀行にアウトソーシングするシステムになっており、当然のように今までは取られていなかった「振込み手数料」が抜かれることになってしまった。文字通り額に汗して稼いだ自分のカネのはずなのに、これが一般感覚の振込み手数料というには割高で、やはりどうやっても銀行は潰さないように、世の中できているらしい。
ともあれ、収支計画の全面的見直しが必須となってしまい、今月からは生活の基本である食品関係諸々の値上げも伴って、いよいよ全社を挙げて、俺の名古屋行きを阻止しようとする構えらしい。
直前に迫ったこのタイミングでの見直しは、時間的にも予算的にも余裕がなさすぎる。
当日、約束の時間になっても、現場に俺が現れなかった場合には、何卒よしなに。
世の中とGDPの数値は、かような「(中間)搾取」で成り立っている。
それでもサラリーマンをやったこともなく、経済の「現場」を知らないリフレ派の学者サンたちは、GDP(とインフレ)こそが経済発展の証、と信じて疑わない。なんて素朴で純な人たちだろう。
俺は、「GDPがこんなに上がったので、幸せです」、という人の話を聞いたことがないのだが。
因みに、一番効果的にGDP値を上げる方法は学問的にもはっきり結論が出ていて、「戦争」なんですけどね、なにか。

今の現場ではこれまで、どんな激務であろうと一度も文句をいったことのなかった俺だったが、担当者には初めて苦情の電話を入れておいた。もちろん見直し、とか暫定的に従来の方法も残す、とかいうことは今更できっこないのは重々承知だが、とりあえず「異論」を持つ者がいる、という意志表示だけはしておかねばならない、ワールドワイドでグローバルスタンダードな世の中だ。