この、バンドとして大きなイベントを前にして、なんとバンドMLが不具合…俺の携帯メールだけが、なぜかハブられちゃってる。現地で連絡つかなくなったら、どーしてくれるのだ。
それでなくとも「行方不明」気質なのだがね。
8:34
そんな冗談はともかく、船橋からはどうせ総武快速線に乗るのだから、戸塚〜大船あたりまで乗りとおしてから東海道線に乗り換えてもよかったのだが、つい反射的に東京駅で下車してしまった。
この3月から「上野東京ライン」へと看板をつけ替えてしまった東海道線は、東京駅始発ではなくなってしまった。はるばる(路線図によると)常磐線いわき、成田(我孫子経由)、東北線黒磯、高崎線前橋から、次から次へと直通電車がやってくる。ホーム上はすっかりあの「湘南電車の始発駅」、という独特の風情がなくなっており、復元された赤レンガの駅舎こそどっしりと変わらないものの、実態はただの途中駅に成り下がってしまった。
同じように、先に直通運転が始まっている「湘南・新宿ライン」は、いったい1年間で何日、ダイヤどおりの運行ができたというのだろうという状況で、今回の「開業」も結局は運行側の都合、という気がしてならない。
それでもやっぱり、東京駅は全国鉄道の「起点」(0kmポスト)。
9:13
テツ視点での愚痴はこの辺にして、乗り換え8回、約7時間30分の道中を進めることにする。
せめてもの贅沢として、熱海まで(2階建て)グリーン車を奮発、乗り込んだ一番手は熱海行き快速アクティ。同じ自由席でもグリーン車選択は正解だったようで、終点熱海まで、普通車は座れないほど満員だったようだ。以前なら始発だったので、一本待てば必ず座れたものだが。
ソメイヨシノとは一足遅れで満開の八重桜越しに見える海は、新幹線よりも近く、平塚あたりから、車窓から目が離せなくなる。逆に春霞の陽気で、富士山は全く見えず。
しかしグリーン車内は、どうにも婚前交渉に期待いっぱいの若い男女だらけで肩身が狭いぞ土曜日の熱海行き。熱海で乗り換えた各駅停車・静岡行きは、全世代の地元民だらけで、むしろ安堵した・・・これが普通の車内光景、だよなぁ。
12:17
興津で途中下車。
静岡の先、浜松まで行く始発電車に乗り換える。ガラガラ車内での昼食は、東京駅で買っておいた崎陽軒の駅弁。
電車は残念ながら、ロングシートの通勤型。
12:36
ここまで順調な道中だったが、草薙駅で踏切安全確認のため、数分間停車してしまう。
やばい、この先の乗り継ぎが…やや蒼くなるも、何事もなく3分遅れで発車。このくらいの遅れなら、浜松までには取り戻せるだろう。
14:41
数年前に初めて名古屋に伺ったとき、移動で地下鉄に乗ったら(相互乗り入れ先の)名鉄電車が来た、という話をしたら、「名古屋まで来て名鉄に乗ってないのか」といわれて以来、テツな俺としてはずっと気にかかっていた。ようやく昨年10月、名古屋に呼んでいただいたときに豊橋で下車して、名古屋まで名鉄特急を利用してみた…その走りっぷりにすっかり魅了された。時速120キロ! 赤い車体と相俟って、関東だと京急に似ているイメージ。というわけで今回も懲りずに豊橋で乗り換え。
14:51
乗るはずの特急に目の前で置いて行かれる。
後続は急行で普通の通勤電車だったが、最前列の席は展望車じゃないのかというくらい大きなフロントガラス。運転手さんにお尋ねしたところ、神宮前までは先着するというので、そこで後続の特急に乗り換えることにして、しばし一番前の席で時速120kmの高速で流れるワイドな展望を楽しんだ。嬉しいことに名鉄の急行はスピードも特急に遜色なく速いだけじゃなく、停車駅数も関東私鉄の特急並みに少なく、ちゃんと「急行」している。関東私鉄は特急の速達性を強調するあまり、急行は通過する駅の数を数えた方がいい、くらいのものが多かったりするもんだが。
シメは金山から名古屋市営地下鉄。夜は今池のライブハウスまでの移動も地下鉄なので、一日乗車券「土日エコキップ」を抜かりなく入手。初乗りでも3回以上乗ると、元が取れる。
16:01
今回も部屋は「禁煙」をリクエストしておいたはずなのだがこの422号室、たばこ臭い。その上なぜか、灰皿まである。窓を開けられるのが不幸中の幸いで、とにかく自室にいるときは窓を開け放っていた。ホテル前の車道を行き交う車の音が少し耳障りだったが。
一息ついてストレッチなどしてから、今夜のリハのために会場であるライブハウスへ向かう。
っつーか、これから歌うんだよな俺は(なんかすっかり、ひと仕事終えた感が…)。
もう他のメンバーは全員着いているはずだ。通りから店内が見える大きなガラス窓には、先にリハーサル中の高校生バンド、Hymn-Hymnのみなさんが見えた。