ホテルをチェックアウト、会場へ。

去年、第1回ふなばしミュージックストリートの出演者向け事前説明会では、あるアカペラグループさんがわざわざ「俺寄さんですよね」と声をかけてくれた。2012年末のソラマチで、同じ数少なかった社会人バンドの出演者として、俺たちの演奏を聴いてくださったとのことだったが、全体的に学生ノリのイベントの中で、年齢も行動特性も、相当浮いてたからなぁ「俺たち」の方は…。

現実には、関東ではなかなかこういうことはなくて、なぜか名古屋での方が、この2日、続けて足を運んでくださった熱心な方もいるくらい、「有名なバンド」になってしまった「俺寄」。FANというイベントが何よりそのきっかけで、元々アカペラを通じては旧知の間柄だった関係者の方々が「仲介」の役目に奔走してくれているお陰。昨年10月のライブもこの結実だったりする。俺たちのようなある意味で「偏屈」な活動をしているバンドは、こういう人たちのお手伝いがないと、なかなかメジャーにはなれないものだと思う。

10:20


そういうわけでFANという、今や大きく育ったアカペライベントに出演するに当たっても何の不安もなく、とにかく身体だけが決まった時間と空間の交差軸に現れればよい、というアカペラならではの身軽さは、「信頼関係」。こちらもくれぐれも遅刻などしてご迷惑をかけないようにしないと。
屋外イベントにはつきものの天気への不安すら、実行委員長(とウチのメンバー・真司さん)が、今や「伝説の晴れ男」なので、実は俺、全く雨への備えを持ち合わせていなかった…のだが、朝の鶴舞駅に降り立つと結構な雨になっており、今度ばかりはさすがに不安に。慌てて近所のスーパーまで遠回りし、大きめのブルーシート(と演奏直後用のビール)を仕込む。結果的には今回も杞憂で、2部開始とほぼ同時間帯に雨は止んでしまい、その後はブルーシートが必要なほど降ってくることはなかった…こうしてまた、「晴れ男伝説」が更新された。

俺は耳でアカペラ演奏を楽しみつつ、会場周囲で入念な声出し、というか徘徊をしていた。さすがに昨夜は、少し飲みすぎたか。

しまいには「八幡山古墳」(!)なんてゆー看板が出ている一角に辿り着き、鶴舞公園って実はこんなに広かったんだ! と数回来ているはずなのに、新たな発見。今は一面の青葉だが、これが全部、桜の樹らしく、満開の頃にはさぞかしみごとなことだろう。

12:40

自身の出演時間が迫ってきているが、まずは毎回、今やFAN名物ともいえる、主催者が用意してくれる「味噌カツ弁当」にメンバー全員で舌鼓。先に昼食を済ませることにした。
それからやおらリハーサルに移動。某大学サークル系バンドが「正規の発声練習」を始められた脇で、今日の演目を軽く歌い流す。声がデカくて申し訳ない(=営業妨害)。