市民税課

午前中、まずは洗濯機をひと回ししてから、整骨院へ。
スタッフに促されてベッドに向かったら、無意識にいつもより足早だったらしく「どうしたの、これから何かあるの?」と院長にいわれる。やはり気がせいているのか、「これから市役所へ」。
他の方の施術中の院長に代わって、今日の俺への施術は助手さんだったが、仕事内容が変わったという話をしたら、「足も少し施術しておきますね」といってくれた。

今月頭、玄関ポストに1通の封書*1。電気代の請求書かと思ったら、市役所から「分納不履行のお知らせ」。
ともかく「分納」の約束を違えたのは俺の方なので、それについては率直に謝罪しなければなるまいが。
しかし、あの去年の「約束」からは、世の中も俺の生活状況も、激変してるんだよ。
この間、実質賃金は何%上がったって?
全労働者数に占める、非正規雇用者の割合はどうだ?
ところであんたの年収は、いったいいくら?
俺たちから搾り取った税金で食ってるお前らが、どう考えても俺より年収が多いのは、どういうわけだ?
公務員の給与を下げろ、といいたいわけじゃなく、憲法に規定されている「最低限の文化的生活」レベルを、公務員並みの給与体系にしろ、といいたいのだ。最低賃金の規程はあんたがたがいつも勝手に決めてることだろ。
このままいくと日本もギリシャのように、「公務員にあらずば人にあらず」な世の中になりそうだ。
俺の年収レベルで同じように未払いになっている人は市民の何割くらいいるんだろう?(それで今の税率は正しいといえるのか?)
情報公開請求しちゃおうかな〜(役所で働いたことがある経験からいうと、役人が一番嫌がります、コレ)。

この封書、開封してみると直接訪問になっており、郵便で済むものをわざわざ平日昼間に(事前連絡もなく)ご来訪いただいた「交通費」はいったいどこから出ているのか、気になる。第一、世間常識的に考えれば平日の昼間、急に来て在宅してるヤツはニートか無職だ。
働き盛り世代というだけで、ひとり暮らしで餓死しかけていても、高齢者への見守りだけで手一杯だというのに、社会保障費はガッツリ取られている。
そんな税金はいつからか、安くならないことが当たり前になってる…。
いいたいことは、たくさんあるが。

ひとまず貴重な平日休みを潰して、役所に出頭してみる。
これも「世間常識的」に、役所は平日しか開いていない。
直接訪問を受けた(と思しき)11:30に間に合うように、市役所へ向かった。
市の花であるあじさいが、そこここで咲き始めている中をまっすぐ、すっかり通い慣れた市民税課の建物へ。
未経験な出来事で、自分の中から(自然と)湧出してくる別の「自分」キャラが、なんだか可笑しくもあり。
今回先方は、目のギョロっとした仏頂面の中堅と思しき男性職員と若手の見習い(?)のふたりでの対応。彼らは、「世間常識的」にはまず未納の理由から、などという会話はしない。
ただでさえこちらから突っかかられるようなネタは繰り出さない、ある種エリートたちなのだった。
いや、こうして思い返していると、ツッコミドコロが全くなかったわけでもなかった。
ツッコミの才能はなさそうだな、俺は。
新たな誓約書を作らされたが、「督促状が送られてくることを承諾」します、という項があって、「これは(今のシステムだと、発送を)止められないんですよねぇ。もったいないですねぇ」と皮肉混じりにいってみた。特に反応はなかった。
しかしどうして銀行とか役所ってーのはこうも、空気が尖っているんだろう。居心地が悪い。
俺にはヤツの左手の薬指に光る指輪だけを、恨みがましく見ることくらいしかできない。

*1:新聞とってないので、玄関ポストは通常、確認しないのだが。