玄関先の攻防

「世の中に人の来るこそ嬉しけれ とはいうもののお前ではなし」内田百輭

さすがにそろそろ夕飯の買出しへ、と思っていた矢先、玄関チャイムがしつこく鳴る…ケーブルテレビ局だったのだろう。
毎年一回、受信状況の検査があって、検査には各部屋に入る必要があることから、事前に来訪希望日時を書いた所定の用紙をFAXするか、玄関ポストに挟んでおくように、との封書連絡が先日あった。
この3月から勝手に(?)、デジアナ変換をやめちゃって「完全地デジ化」されちゃってるので、俺の部屋でテレビは映っていない。なーにをいまさら調べると?

もう誰が来たって、ドア開けてやらないもんね俺。

というわけで玄関を開けないままやり過ごしてから、夕食の買出しへ。
戻ると玄関ポストの内側に落っこちちゃった「希望日時返信票」を発見した。
実は先日の直接回収日に、再度玄関ポストに投函してもらった用紙そのままなので、もちろん未記入…なのだが、それを「回収」し損なっちゃったわけね。
それであんなにしつこくピンポンしてたのか。
ふたつ隣の部屋のものは、一昨日あたりからポストから顔を覗かせたままになっている(こちらは恐らくちゃんと記入されているであろう)が、この時間にも回収されていない。取り乱しちゃったのか、それとも今夜も一度、来るつもりなのかな。

先日の「みなさまからのお支払い」なテレビ局との一連の攻防、そして今回のケーブル局、次いで10月には「国勢調査」が予定されている。
なんでも役人が机上での智恵を絞って、今回からネット回答ができるようになったらしい。同じくネット環境から洩れてしまった年金情報の件については、その後まだ納得のできるご説明をいただいておらず、イチ市民としては怖くって、ネット回答なんぞできるわけがない。
で、調査員が直接訪問してくるはずだが、どうせ高い社会保障費を払うための勤労で不在中の平日昼間に、形だけノコノコとやってきて空振り、だろうし。あーたたちが働いている時間帯には、俺たちも働いてます。
加えて千葉県では、調査員腕章の紛失があったそーで、これが悪用されないわけがなかろう世の中。

国勢調査員の腕章紛失相次ぐ」
http://www.chiba-tv.com/info/detail/6009

だから、
もう誰が来たって、ドア開けてやらないもんね俺(アゲイン)。

ここまで撃退してこそ、ラスボスへの完全勝利といえよう。
ラスボス、といえば、法治国家の行政の長は、かの内閣総理大臣なわけで。そっちが憲法を守らないというのだから、俺としてもこの程度のボイコットは、させていただく。
「回収率、史上最低」、というニュースの見出しが今から楽しみ。

天気予報は外れてしまったのか、一日中はっきりしない曇り空。
説明会が終わって戻ってきたらパラッと雨が降るほどで、せっかくの仕事休みだったのだが、懸案のこたつ布団の洗濯は、また断念。こたつ布団が洗えるほど大型の洗濯機があるコインランドリーは、この部屋からはちょっと遠い。

行けなかったとなると大雨で中止になってねーだろーか、などと、ここでこーして八つ当たりなんぞをしているわけだが、こちらは定禅寺の話。
もはや伝説の晴れ男・真司さんがいる仙台は、悔しいことにまた、今頃きっと晴れていることだろう。