阿佐ヶ谷企画バンド

若者たちがあんまり熱心に、オッサンの昔話や愚痴に耳を傾けてくれるもんだから、すっかり気をよくして…いや、俺は「先生」でも何でもないんだよ? 本当に申し訳ない。
あんまり俺と仲良くなると、荻窪方面から砲撃されちゃうからね。
しかし、今時の人たちはみんな、器用だよなぁ。俺が初めて人前で歌ったときは、こんなに上手くなかったはずで。
こんな展開になるなどとは思ってもいなかったので、バンド名刺を忘れてきてしまったのが惜しまれる。その場でスマホから「俺寄」のFBを見てくれた人もいたみたい。ありがたい。
山梨云々のバンド名が散見されるように、遠路からの方々が名残を惜しみつつ会場を後にされると、程なく俺も終電の時間だった。あんまり変わらんな。

実は俺寄を始めた数年前、個人的にはそろそろここいらがいろんな意味での「潮目」かな、と思っていた時機で、俺としては(メンバーに)何を残して、伝えていけるだろう、という思いが強い時期でもあった。
今回は何の事前の考えもなく飛び込ませてもらったわけだが、アンサンブルのレスポンスに長けた人たちの「掌の上」で、俺がジタバタ暴れている、というイメージか。メンバーそれぞれが、表現力にも広い幅をもっている人たちだし。
演奏相手が変わったというだけで、俺自身からまだまだ出てくる表現に違いがあるとは、思いもしなかった、新鮮な経験だった。
そして話は急遽、来週の出演へと続くことに。