at 阿佐ヶ谷・On The Roof+

asagayaくん、着いて早々、ナカチョの手にかかりクリスマス・バージョンに変身!

「常に音楽に対して謙虚でありたい。」
プロの音楽家の誰かが話したことばを、そこだけが強烈な印象に残って憶えていたものらしい。
いつ、誰が発したことばなのかも、憶えていないが。

個々の演奏内容が「日々是戦い」なのはともかく、最近の個人的興味は、(食い扶持がかかっている)プロではできない音楽を「組み立てる」ことだ。
ひとりでも多くの人たちに自分たちの演奏を知って欲しい、という気持ちはプロ、アマの別はないだろうが、プロパガンダだヒットチャートだといった「多数決」ではなく、たったひとりでも今夜の我々の演奏を覚えていてくれれば、それがアマチュア演奏家の矜持だと思う。
「利益」が絡めばやりたくないこともやらなきゃならなくなったり、望まない頻度での露出で結果的に演奏の「質」が落ちちゃったり、メンバー同士の諍いに発展しちゃったり…。
できれば、そういうものとは無縁でいたい。音楽をやることだけに、集中していたいと思う。
つらつら書いたが、我ながらまとまりがない。未だに何か「結論」めいたものを得られたわけでもない。
まだまだこういうことを考えるヒントになる「刺激」をもらえていること自体が、俺の(アマチュアとしての)音楽活動がまだ続いていることの証しそのもの、なのかも知れない。

なんだか冒頭から理屈っぽく神妙な気分になっちゃってるのは、リハでの、惨憺たる結果を受けて。
俺は今回、クリスマス曲の暗譜に思いのほか梃子摺ったせいで、クリスマス自体がますます嫌いになるとゆー顛末だ。
そもそも「アカペラ」(イタリア語)ということば自体が、「教会風に(=無伴奏)」という意味なんだから、別に改めてクリスマスソングなんぞを歌わんでもいいのではないか、とついにはメンバーに対して逆切れ、屁理屈をこねだす始末。
来年はクリスマス営業なんか、やらねーぞぜっっったい!(と極個人的には思う)
そもそも日頃から、クリスマスのイメージとはほど遠い風貌(笑)、じゃなかった演奏スタイル、ではある。

そんなわけでいつもより余計に「イタの上」が怖いなぁ、と思った、長い待ち時間。
国際的に活躍するプロと俺らとではもちろん、やっていること自体が天と地ほども違うのは承知でいうが、昔読んだ山下洋輔さんのエッセイでも、出待ちの時間を「死刑台への13階段」と表現されており、彼ほどの人でもそんなもんなんだな、と思ったことがある。
しかし実際、こうして想像できる限り「最悪の状況」になってしまったとして、果たしてリカバリーできるのか、俺たち。
俺個人のメンタルは維持できるのか、ステージ全体の雰囲気は…?
こういう傍目には一見無駄なことに、ついつい思いを巡らせてしまうのも、
ともかく出待ち、長すぎっ!
(さすがに集中力が切れた、ということにしとこう)
本来なら2日にわたるくらい、内容盛りだくさんな一日。

あまりにも動揺しすぎていたのか、カメラをセットしたまま録画のスイッチを入れ忘れた。