俺の感受性が、おかしい。(日露首脳会談)

安倍総理プーチン大統領との個人的友情を誇るのなら、北方領土の返還はもちろん重要な2国間の課題だが、本当に近しい「友人」として何をおいても忠告すべきは、人道的観点から「シリアへの空爆を即刻やめること」ではなかろうか。
もちろん今まで通り、全く聞き入れられなかったとしても、率先して発言することこそが、先の大戦の反省として平和憲法を掲げ、唯一の被爆国である日本が国際的に果たすべき役割ではないか、と続けていた。
先日ラジオで聞いた津田大介さんのコメントから。
俺にはとても説得力を持って響いたので、この話を伺ってからというもの、2人の首脳が笑顔で並んで握手するような映像がニュースに流れるたびに、時を同じくして毎日アレッポから「明日、私は生きていないかも知れない」とネットに自撮り動画を上げている多くの住人たちを重ねあわせて思い出し、「ふたり」が笑顔を振りまいているのは彼らの屍の上、であるかのように見えてしまって、思わず目を背けるようになった。
いつものように、俺の方の感受性がおかしくなっているんだろう。
今のところ、大手メディアでこの論調を展開しはじめたところを俺は知らない。
権力者はいつも安全なところにいて、自分たちの手は決して汚さない。
それこそが「戦争」だったと、歴史の教訓。
私たちはあれから、いったい何をどう学んだというんだろう。