芸能人って有名な人ほど頻繁に、テレビなんかで目にしているうちに、なんだか家族のような錯覚に陥ってしまうもので(勘違い)。
先日、野際陽子さんが亡くなったときが、まさにそんな感じだった。
その悲しみも癒えないうちに…。
小林麻央さん。
年々自身も齢を重ねていくわけだが、ただでさえ自分より若い人が亡くなるのは、それだけご本人の無念に勝手に思いを馳せてしまい、悲しい。
だが正直な話、俺が最初に思ったのは、この状況でも舞台に上がらなければならないもうひとりの「当事者」の困難さだった。
テレビのニュースで見る、別世界の話、といってしまえばそれまでのことなのだが、時々自身の感受性が、いいニュース、悪いニュースにメンタル的にひっぱられてしまい、俺自身の取り扱いに困ることがある。
今日も一日、ブルーな気持ちのままで、「心ここにあらず」になってしまった。
こうして時々、「死」はいつも誰もの身近にある、という現実を突きつける。
だからこそ、日頃は人間嫌いを標榜している俺にとっても、気の会う仲間と一緒にいられる時間は、得難い一期一会。
人は満ち足りた中では幸せを感じることができないらしく、しかし「運命のふたり」というのがこの世にあるとすれば、このおふたりがまさにそうだったのかも知れない。
急逝はとても残念だが、おいそれと誰もが真似のできない、短くも濃密な家族の時間を過ごされたであろうことは想像に難くない。
…なんか混乱しているな、俺。
明日はWINSのライブです。
みなさんとの、得難くも楽しい時間がもてますように。