病欠。


喝っ!

ここでも何度かご紹介しているように、日本一の混雑率を誇る地下鉄東西線の朝のラッシュ。
その日はいつも座っている位置ではなく、空いていたドア側端の席を確保。
いつものようにうとうととしていると、こちら側を向いてスマホをいじっているオバちゃん、気づけば殺人的混雑に押されて、スマホが俺の頭の数センチ上まで迫っていた。
俺は何か、熱線のようなものを感じて目を覚ましたわけだが、その後、電車がトンネル内でカーブを曲がるたびに、自分の頭が逆さまにになって首にくっついているような、そのままの状態で強い遠心力に振り回されているような妙な感覚に陥り、そのまま居眠りするどころではなくなり、会社の最寄り駅に着いたときは、座っていたにも関わらずフラフラになっていた。
三半規管の一時的な異常、だったのだろうか。
スマホとの因果関係ももちろんわからないが。
遅刻覚悟で少しの間、駅のベンチにそのまま座っていたら、元に戻ったが。
小さくなったからとはいえ、携帯電話であり、パソコンと同じことができる機能がぎっしりと詰まったものであり、発する電磁波も相当なものではないかと推測される。携帯電話として使われる液晶画面側はともかく、手で持つその裏側にどの程度、計測や配慮がされているかもわかったもんじゃない。
実は同様の経験は2度目でもあり、次回からは容赦なく、手で振り払うことにする。
老婆心ながらこれ以来、子どもを前に抱えたままスマホをいじっている若いお母さんを見ると、お子さん(の頭)大丈夫かいなと思ってしまう。

などということを思い返していたのは、この時点でそもそも俺の体調自体が下り坂だったのは確かだったようで、数日して金曜日の午後、急速に発熱した実感があって、珍しく予定残業をした帰り道では、やはりフラフラになっていた。喉も急速に腫らしたものか痛く、ここまで原因がはっきりしていればインフルエンザというよりは風邪だろう。
ということで翌土曜日に予定されていたバンドの練習は、大事をとることにして、早々にお休みさせてもらうメールを出した。WINS練では、初。
というわけで、
遅ればせながらその節は、大変ご迷惑をおかけしました。
しかし翌日、折り返しカラオケ用の録音音源が送られてきて、リード(というかガイド音)なしにこんな難しい新曲の音、歌い通しちまったのかよ、とメンバーのポテンシャルに改めてビックリ。

体調管理はオトナ生活の基本、とはいうものの、これがなかなか、元々身体が弱い(らしい)俺には難しい。
若い頃は多少のことなら無茶も利いたが、ステロイド剤を抜いてからというもの、加齢もあるだろうがオチるのが明らかに早くなった。
医学的には、いくら皮膚外用薬を多量に使用したからといって体内に貯留するという事実もなければ、もちろん身体から抜けること、それに伴う様々な自覚症状などということも証明されてはいない。あくまでも患者側の実感でしかないのだが、これらは俺だけの経験ではないらしく、同様の経験をした、あるいはしている、という患者の話を俺は複数聞いてきている。いずれも自分の「身体からの声」とちゃんと向き合い、それを判断し、ことばにできる人たちなんだと思う。俺は現状、どこまでできているか、わからないが。

去年、肩書き付きの職員が、「たとえインフルエンザに罹っても出勤するのが、仕事に対する責任感というものだ」*1などと、初期症状を圧して出勤してきたスタッフの実名を挙げて褒めちぎりやがった。
いったい何年前の根性論なんだかわからんが。
それ以来、俺は重い風邪の症状なら休むことにしているが、病院でインフルエンザだと判明した時点で無理して出勤してやろうと、去年から虎視眈々とチャンスを伺っている。今のところは残念ながらインフルエンザには罹患していない(笑)。

*1:明らかに、法定感染症に関する法律違反です、これは。