WINS阿佐ヶ谷、高田馬場。

最近、練習はここが多い。
俺が定期券で通える、という御配慮もありがたいが、そういうわけで平日朝夕とは違ったガラガラの電車に乗って通勤経路。
なので乗車位置とか違えたりして、気分も切り替えねば。

▲そーだったのか!?
俺は、MIDIを聞きながらだと歌えるのに、なぜかこのカラオケ(練習)録音だと歌えない部分が何箇所かあって、今日の練習ではその部分を中心に確認させてもらおうとの、個人的な腹積もりで臨んだ。
無意識に耳がアテにしている音が、その「範疇」(波長)として認識できていないせい、ではないかと。

そんな中でも今日のハイライトは、「魔の47小節目」。
っつーかこの時点では、まさかこんなに梃子摺るとは、思ってなかったっす。
46小節目Top-Secondユニゾンからの〜。
素振りでいえば、「軸足」決めちゃえば、というヤツ。この発想、音楽やってても割といろんな場面で使えるんだが、経験的に(曲全体の解釈とか、リズムとか)。
当初この音さえ押さえてしまえばその先は楽勝、かとも思われたのだが。
3拍目からの三連符ふた回しが、どーも(本能的に)低めに決まってしまうらしく。
あーでもない、こーでもない、とひとりで音取り練習をしていた際には気付かなかった方法が、他のメンバーからの指摘でどんどん編み出されていく。

ありゃ、次いで48小節目の3拍目も、(覚え)違ってるじゃないか。
Topと半音違いでぶつけようと…いやいや、それ同じ音だから!
…何でわざわざ難しい音で歌おうとしてるんだ、俺は?
咄嗟にユニゾンを逃げようとしちゃう、「アカペラあるある」なんですけどね。

「まさかそんなに簡単な音のはずが…とか思ったでしょ」(笑)。
「いったいどれだけ底意地の悪いアレンジャーだと思われてんだよ」
といった和やかな(^^;やり取りも挟みつつ。
どうにもうまいこといかないので結局、そのアレンジャーに泣きついて(?)、元のハーモニーを損なわない程度にその場で丸々書き直してもらっちゃうという…これまたオリジナル・アレンジならではの、奥の手。
んー、ちょっと情けないぞ、俺…(まぁ当面はこの方法で、耳がなじんで歌えるようになったら楽譜通りに戻すとするか)。

後で録音を聞くと、わかに「そこは音、薄めに」と指摘されたナカチョが
「俺はいつでも全力だぜ!」
と斬りかえしていたのも、なんだかジワジワと面白かった。
(しかも間髪いれずに、「そんなわけぁないか」と、自分ツッコミ…)

ということで、今日も(音楽的に!)有意義な一日でありました。ビールへGo!(こんなときだけ、迷いがないっ)
実はゆたかさんのコンディションも、そんなによくはなかったようで。
だからというわけでもないが、なんとなく話題はボーカル・ベースのグルーヴについて、ひとしきり。それぞれが自説を披露…って、ただの与太話レベルですけどね(この時点ですでに、全員がかなり酔ってる)。
わかが「ドラム的にはどーなのよ」、などと話を振ってくれたもんだから、俺も参戦。一方的に自説を展開していたような気が…。
そのうち、そういえばウチのバンドのカラーって、何なんだろうねぇ、などという話題に(酔った勢いでの、話題転換)。
以前CD作ろうか、という話が出たときから、演奏内容そのものもそうだが、俺は本当に「テーマ・カラー」、つまり色で象徴できちゃうようなら、楽なんだろうけどね、などと俺なりに、別の角度から考えていたりする。
久しぶりに覗いてみた、知り合いのアカペラ・バンドでも同じような悩みを抱えていたような長〜い文章がブログに載っていたりしたが、まぁ一生懸命考えてみたところですぐにも結論が出る、という話でもなさそうだ。経験的にも。
具体化していないものに向かって進む、という漠然とした感じが居心地悪い、というのはわかるが。
録音をいくら詳細に聞いたところで、自分(たち)の声が、実は一番わからないわけで。
忘年会〜新年会シーズンでもあるし、そのうちジャーマネ嬢も交えて、相談してみっか(いい酒の肴、だな)。
数日経って、そんなことをつらつら思い出していたら、不意にことばが降りてきたみたいに自分なりに腑に落ちたことには、
(バンド内で、真摯に)「自分の役割を演じている」うちに、自然と見えてくるんじゃなかろうか。
実際、そんなもののような気がした。