年内最終出勤日、ことばの不思議。

今日は会社のお偉いさんたちの会議セッティング担当、そのまま忘年会。
HSP気質な俺にとって、この「ダブルヘッダ」は正直務まらない。

というわけで職場の忘年会は蹴って、ひとり職場で残業中。
それでも結局、今日中に済まさなければならなかった案件2件は独力でどうにかなるものではなく、年明け対応にずれ込んでしまった。最悪な想定通り、お詫び対応からの仕事初めになりそうだ。
担当が俺じゃなかったら、これら全て、年内に何とかなっていたのだろうか、などと埒もないことを考えてしまう、帰りの電車内。
他ならぬ俺、なんだから、こんなもんだろ。評価するのは俺ではない。逆に、仕事でミスなしの1年だったとしたら、俺らしくもない。
そんな風に気持ちを切り替えるのにも必要な、時間と距離。職場での様々な心の「澱」を途中駅で振り落としてから、帰宅する。
そんな長距離通勤にも、すっかり慣れた。
もっとも、年内出勤日あと数日、というところで定期券が切れてしまったので途中下車はできなくなり、ここ数日は直行直帰、なんだが。

他人のことばに振り回されたような、職場での1年だった。
たったひとことで、やる気が出たり、逆に心無いひとことで、いとも間単にくじかれたり…。
まともに食らうと自分が潰れてしまいそうなので、意図的に鈍感を装うようにしてはいたが、それでもどうやったって悪意は感じ取れてしまう。
でも、それをちゃんと見守っていて、そんな俺を支えようとしてくれていた人がいたこともわかった。
この上司に喜んでもらえるなら、あと10分頑張ってみよう、と思えたものだ。
(俺という)人間なんて、その程度のもんだ。
もちろん、俺の仕事効率が上がったとも思えないんだが。
この職場で初めて、管理職らしい人と出会うことができた。
きっとこれまでたくさんの部下と一緒に、仕事で苦労をしてこられたのだろう。
何の苦労もなしに、こういう「上司」としての振る舞いが身についている人がいるわけがない。

で、俺は出勤日調整の都合で営業最終日の明日は休み確定、というかなんとか当初目論見通り死守できたわけだが、例年だとこの日は職場の大掃除。
この2年間はもっぱら俺ひとりが、さながら何かの罰ゲームのように「専従」を拝命して、仕事中の職員を横目に1日中掃除していたわけだが、別に俺としては大掃除という風習が決して嫌だったわけじゃなく、掃除しないなら早く帰れよ、と。はっきりいって邪魔で仕方なかったわけで。
今年は誰かやる人、いるんだろうかね。
気分が軽くなった分(かどうか)、自分の部屋の掃除が逆に捗ってしまい、数年にわたって出しそびれていたものが、最終ごみ収集日を待たずすっかり片付いてしまった。
このうち足元ヒーターは、長年に亘って一緒に働いてきた「同志」なので、「別れ」にちょっと気分が滅入ったが。
芝公園のときにはもう、使っていたよな。だとすると買ったのは六本木のときだったか? 埃だらけの中野にも持って行って、ここで一番重宝した。
こうして千葉にも持ってきて、機密性の高い今出来のアパートではエアコンを動かすまでもなくて、こんな小さいものでも十分に部屋中が暖まることがわかった。台所や風呂場などでの作業にも、コンセントさえあればひょいと持ち運べる。
いよいよスイッチの接触が危なくなり、ファンからは異音もするようになってしまったので。今まで故障らしい故障もなく、ホントよく働いてくれたよ。
去年の冬に買った新型機は、残念ながらちょっとうるさく、風力も弱い感じ。

帰りの東西線では、残業続きだったここ数日にさすがに気が抜けたのか、初めて完全に寝オチしており、危うく東葉勝田台まで連れて行かれるところだった。
しかしまぁ、これで帰宅する先が「愛のない」家庭だったりしたら目も当てられないよな。
俺は先の職場でも「女難」だったようで、特に20歳代の女上司にこき使われたものだが、外(会社)で嫌な女性にあっても目を逸らせばいいが、帰り着く先に「居るもの」だけはどーしようもない*1
帰宅恐怖症の中年オトコたちがなんとか回している、日本経済。
案外これが、日本の「勤勉な」GDPの正体…だったりして(極論!)。
逆に俺は、誰も養っていないのでそういう「責任感」はこのトシになっても育たないまま、自分の心身の健康だけが関心事になってしまった。
ひとりの部屋で横になりながら、存外今の俺、幸せなのではないかと思ったりする。
孤独感に苛まれることはあるが、孤独ではない。
金はないものの今のところ健康で、好きなことをやっている。
いよいよ達観し始めたか、独り身クラブとしての活動に(笑)。
だとしたらこの「幸せ」は、なんとしても守りぬかねばならないな。

今日も無事こうして部屋に戻って、重いカバンを肩から降ろしたら、何となく「今年も1年、頑張りました」ということばが、不意に口をついて出てしまう。
ここ最近にないくらい、中身の詰まった1年だったような気がする。
今月もこうしてなんとか、給料日まで無事に生き延びたし(^^;
風呂で昨日、今夜のために途中で読み進めるのをやめておいた本を読んで、何度も読み返しているのにやっぱり少し涙が出て、少しすっきりして。さて明日からの年末年始休み。とりあえず仕事のことは頭から追い出して、やりたいことをやることにしよう*2
それこそ気を抜いていると、あっという間に休みが終わってしまうから、早速、楽しいTo Doリストを作成だ。

*1:もうお分かりだと思うが、俺は男なので、男性の立場からわかりうる極一部分のみ、想像で書いているだけで、「逆」もあることは重々承知しているし、決してこれが一般的だとかいうつもりもありません。

*2:独り身クラブの主たる活動内容―独り身を謳歌する。