第5回ふなばしミュージックストリート

ジャーマネ嬢のいわく、「千葉、なめてた」。
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街の賑わいぶり、という話ではなく「思ったよりも涼しい」んだそうで、いわれてみれば東京湾からの海風が入ってくるから、この酷暑続きだった夏の天気予報での予想最高気温も、確かに東京よりは2~3度低い日が多かった。

逆に俺としては見慣れた景色の中に知ってる顔があるというのが、なんだかとっても新鮮だったりする。
俺寄での第2回FMS(2015年)出演以来、もう長いこと千葉に知り合いをお招きしたことがない。
何かと便利な船橋でリハを済ませてから、船橋競馬場駅へ。せっかく京成線にご案内したのに、乗ることになったのは偶然にも都営地下鉄浅草線の車両。
これにはゆたかさん、「全然、新鮮味がないや」。
わずか2駅(快速だったので途中停車駅なし)だったが、ブラタモリならぬ「ブラ・ばらーきぃ」生放送(?)、地理地勢解説付きで移動、我ながらもう、しゃべるしゃべる…。
駅前に停まっている無料シャトルバスは、積み残しが出そうな行列、車内は既にぎっしり満員。
平日ならともかく、地元民は週末、このバス使わないのよ。
ハナから無視して歩き出す俺。そのすぐ先、バスターミナルの出口にあたる交差点がもう大渋滞の最後尾。先頭は恐らく「ららぽーと」駐車場だろう。
そんなこんなの道中で、チェックイン予定時刻より、15分ほど早く現地着。
ららぽーと東広場の担当スタッフは、やはり第1回FMSのときに俺寄でお世話になった方で、向こうから「以前、別のバンドで…」と、声をかけていただいた。ハイ、そーですその通りです。
改めてこの間の過ぎた時間の長さを思い、そうだった、一度はこのメンバーで一緒に来てみたかったのだ、と感無量。

直前の演奏は、キーボードと女性ボーカルのユニット。
選曲も俺の好みで、いつかどこかでご一緒したい、いい雰囲気の演奏だった。
この雑踏に残響、でなかったら、きっと気持ちよく一杯傾けながら、という気分になったに違いない。
残念ながらMCでは何をいっているのか容易には聞き取れず、この「悪質な」屋内残響でSM-58(会場設置のマイク)の近接効果が効いちゃうと、歌うにしても恐らくかなりツラそうだ。
といわけで俺、前回の本番演奏前に「死亡」が確認されてしまったOM-3に代わってOM-2を持参してきている。

スタッフの方々のご尽力によって、ここまで進行は時間ピッタリ。
昨年、台風襲来のため中止の憂き目にあった「幻の第4回」Tシャツを、ステージ衣装の黒シャツの下に忍ばせて着用、ステージに上がる。
PA担当者に訂正したPAシートを渡して、並び順が変わった(!)ことをお伝えし、マイクヘッドは持参のものへの差し替えを申し出て、ありがたくご了解いただいた。自前の録音機をセットしたり、譜面台にフリップを設置したり、PETボトルを用意したり…意外とバタバタの演奏前。

どきどきの、マイクチェック。果たして新品のOM-2は、どんな音?
この期に及んで俺の口を突いて出てきたのは、なぜだか“Change The World”だったりする。
日本語の歌は、今日のようにJAZZ色の強いレパだと、違うかなーと思ったらしい。
続いてわかが、「よーし、じゃ俺も(笑)」と同じフレーズを。
気になるOM-2とOM-3の違いだが、OM-2でも音抜けは充分で、コーラスの中でもモコモコした建物内の残響から自分の声だけがはっきりと戻って聴こえてきて、歌いやすかった。
モニターは左右に2発あったはずだが、俺にはリハ、本番通じて鳴っていたような気がしなかったので、早々にアテにするのをやめていた。
もっともOM-3は長年かなり手荒い使い方をしてきており、保存状態にも気を遣ってきてなかった(TT)ので、新品だったら同じように鮮烈な抜け、が感じられたのかも知れない。
SM-58よりも近接効果に気を取られることなく、元々筐体も長年使ってきたOM-3と共通仕様なので、握りの感覚が変わることは全くないし、カタログスペック上の重量差も気にならない。コスパ優先ならOM-2で十分、ということになる。
しかし、本人は歌いやすかったがコーラスとして聴いた場合、このバランスで果たしてよかったのか。
音程もこのモニター環境下で、俺が合わせに行くというより俺に合わせてもらうよう早々に腹を決めちゃったわけだが、さて実際の演奏は、どう聴こえていたのだろう…。