催事の成否。

今月23日からの連休中、我が社ではイベント開催を控えているのだが、9月下旬に告知用チラシが回覧されてきただけで、その後今日まで、何の動員召集もない。

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出らんないんですけどっ!(切符が通れる自動改札機が全滅)


俺は入職前の11月に、研修生ボランティアの体で一度、参加させてもらったことがあるのだが、そのときはまぁ何というか「パシリ一般」な役回りに辟易してしまい、一度で懲りた。以来毎年、自由参加なのをいいことに、忘年会ともども逃げ回ってきたのだが、昨年は俺同様、着任早々だった(今の)直属の上司が駆りだされて、やっぱり「参加後の感想」は俺と同じで、思わずほくそ笑んでしまった。
俺自身ははるか昔、代々木公園でのイベントで運営役を数年にわたって経験させてもらったことがあるが、そのときの経験からイベント成否の鍵は、事前の情報のやり取りが7割くらいだと思っている。
プロジェクトチームから各担当のリーダー、末端のボランティアまで、当日の仔細な進行スケジュールはもとより、開催目的、コンセプトを時間をかけて幾度も煮詰めて共有できているイベントは、仮に当日、何らかのトラブルに見舞われても(まぁ大小問わず、見舞われないことはまずないのだが)、「大きな傷」にならない。逆に共有されていないと、全員が「指示待ち」になっている間に次のトラブルに見舞われて現場大混乱、というようなこともある。
仕掛けの大きなものになればなるほど関係者数も多くなり、意見が食い違うし議論にはなるが、最終的にスタッフ間で「コレで行こう!」とのコンセンサスが得られたときは、その後の駆動力もまた大きく、こうなるとちょっとくらいの準備作業の遅れなんか、すぐに取り戻せてしまう。
しかしこの段取りは往々にして、テストに例えると「正解のない記述問題」のように面倒くさく人間関係にも翻弄されるし、何より自身が企画した内容がどんどん「侵食」されるような危機感にもさらされるので、「ワンマン社長」の元においては段取りそのものが割愛されてしまうことも多い。
今回の我が社の件は、まさにこの悪しき事例*1に傾いている。
長年流暢なガイドを務めてくださっている女性も今年は不参加だというので、気になった上司が偶然お会いしたときに尋ねたところ、
「今年は気が乗らなくて」
だったそうで…どうやら長年に亘って知己の関係者に対する招聘の段取りをも、失敗したらしい。

サルでもストライキ*2する時代だ。
最近とみに、自身の薄給同等にしか仕事に責任感を感じられなくなっている俺としては、直前になってどんな好待遇で*3動員がかかっても、既に外せない先約が入ってしまっている。
今となっては、とにかく一般参加者を巻き込んでのトラブルだけは起こすなよ、と祈ることしかできない。

*1:因みに旗振り役は社長ではない。

*2:大分・高崎山で、繁殖しすぎたサルの繁殖を抑制する目的で餌の量を減らしたところ、サルが姿を現さなくなったという。

*3:というかハナから休日出勤になるのはわかってるんだから、ココの説明がまず何をおいても話の始まりだろう。加えて今年は現地集合なので、例年通りの「日当」制だと、俺の試算では2万ほどの持ち出しになる…。