早く着きすぎだろ、東中野。


いや、別に東中野のせいではないんだが。
「中野は中野でも東だろ」という過去の俺のイメージをことごとく覆す、「駅ビルどーん!」な景色。鉄道写真の名所として有名だった線路脇土手の桜の木も、近々伐採の計画があるらしく、住民の方々の反対のポスターが。

会場入り口は、俺にはちょっとわかりづらかった。
というか裏手から入るのね(ちゃんと調べてから、家出て来りゃいいだけだろ〜俺)。
当日のお客様たちは、大丈夫だったんだろうか。

同着だったなかちょと一緒に会場に入ってみると、ゆたかさんも到着しており、ファースト・インプレッションは、俺が思ってた以上に広い、というもの。
何といっても目をひくのは、天井中央部に設けられたモンゴルのパオを模した、巨大な布製ドーム。
Stairsの荒木さんから後ほど伺ったのだが、ひとつ階上になる屋上もこの部分だけ開口されていて、雨の日にはちゃんとこのパオ天井から雨音を楽しみながら、グラスを傾けられるらしいのだ(もちろん今日は晴れているが)。
当然この分、音響も影響を受けちゃうので、今回機材は一部持ち込み。

前回の練習では個人的に、歌唱ブランクからか「持久力」が課題になっちゃったので、久しぶりにさっくり発声練習から準備を整える。
しかしPAの設置に手間取ってしまい、俺が事前にこれだけはやっておかねば、とイメージしていたような、全員でのリハは、実はほとんどできなかった。
まぁ演奏当日に、トラブルは付き物で(さすがにある程度、慣れているけどね)。
個人的にフレーズ回しを数箇所さらって、比較的演奏回数の少ない曲から、設置作業にメンバーと一緒に手を動かしながら、マイクなしで口ずさむ。メンバーがあわせて声を出してくれた。
ようやく音出しが可能になったところで、どうやら俺たちの声量だと簡単に音が割れてしまうらしく、わかすぎさん、四苦八苦。
というわけで、本当にサウンドチェック程度で、リハ時間枠終了〜。
この後、逆リハで他の出演者の方々が続々と集まってこられるので、俺たちは撤収だ。
なんといっても今日はこの、多彩な演奏バラエティー

幸いだったのは、例年通り俺に花粉症の症状が出るのが、「アレルギー・コップ」の理論によると、まだ少し先だったらしいこと。今日のところは眼がちょっと痒くなる程度で、声には影響がない*1

最近、個人的に心がけていることなのだが、人前でこのように演奏する機会の場合(残存体力のこともあり)、曲順とともに全体の流れを、ざっとでも頭に入れておく必要があると思っている。
それぞれの曲の、演奏上の注意点がちゃんと頭に入っているかどうかを意識するバンドは多いだろうが、お客さんにしてみれば30分なら30分のステージ全体が、そのバンドの演奏なので、「長〜い一曲」のイメージをもって、「緩急」や「起承転結」を把握するようにしている。

それにつけても、当日持込の「小道具」多し(後述)。

加えて俺も、アカペラ演奏なのに、今日もドラム・スティック持参。
今日は「本職」の倉持さん(和太鼓)の前で、カバンから出す勇気はさすがになく、というより今回は全く主催バンドとしてドタバタな状況で、楽屋に戻ってひとりになる時間など取れなかった。
それでもカバンからはみ出ているスティックに気付いた何人かの人たちから聞かれたので、
「本番前の楽屋でこれ使って無心になると、多少はステージ上で緊張せず、演奏に集中できることが多いんですよ」と答える。
何年もかかって、俺なりにやっとたどり着いた境地。
いったい誰の参考になるんだよ、この「情報」…(笑)。

*1:打ち上げでしこたま飲んだせいか、翌日曜日にはかっちり花粉症の症状が出た。あぶねぇ。