隣の客は…。


なんと! ひとりにつき4人も!?

先週の金曜日、残業を終えた頃から猛烈な便秘だ。
恐らくはこれの原因であろうと思っているのが、5月になって入居が決まった「隣室」住人。
これが稀に見る「パリピ」(死語)で、3日と空けずに仲間が集まってくる午後10時。
一旦始まると沈静化するのは午前3時過ぎだ。
俺にとってはアメフトよりも身近で深刻な問題となっていて、なにしろこちらは世の中の汚い部分を教えてくれる監督もコーチもいないんですよ、お宅の大学生なんですけどね、ええ。
そして何よりこれ以上の我慢は、俺の身体がもたない。

昨5月30日も、俺が仕事から帰宅すると程なく、三々五々お集まりになっていた。
それほど薄くないはずの壁越しにでも聞こえた「乾杯のご発声」によると、どうやら家主嬢、お誕生日だったらしい。
それからは、いつもにも増してハイペースでの大盛り上がりで、俺がここに入居して以来知る限りの最大騒音で、祭りは続く。
…他の部屋の誰かが、俺より先にキレてくれねぇかな。さながら真夜中の、チキンレースだ。
ところが昨夜の俺ときたらなぜか、居酒屋の中ような環境の布団の中で、自分でもビックリするほど冷静に考えていた。
しかし今夜のところはともかく、もう一度同じ事態があったら、今はこうして温厚な俺(?)でもさすがにキレないでいられる自信はない。
一番信頼できる会社の上司との雑談では、「大家か不動産屋にねじ込めよ」とのアドバイスをいただいた。
俺はこのアドバイスをつまり、「バカとは直接関わるな」という忠告として受け取った。

実は逆側隣室の男子学生も、入居当初はここまでではなかったものの何度か俺の癇に障ることがあった。
こちらはここまで酷くなかったのは、幸いにも交際範囲があまり広くないのか友人も(今に至るまで)男性のみで、集まっても2〜3人だった。
ただ俺には、頭の回転は早そうだ、との印象があったので、相応のお願いの仕方をしてみたところ、その後はピタリとなくなって現在に至る。
その安堵と静謐な生活から、わずか1年半…。

最初、これがご当地名物「ヤンなオネエ」かと危惧したが、漏れ聞こえる会話の内容は(酔っ払っているが)ことば遣いが荒い、というよりは高校生レベルに思える。
ただ、女性の嬌声の方が夜間に響きやすく、男女ほぼ同数、5〜6人というのがいつもの顔ぶれのようだ。
俺は最近まで、このうちの誰が家主かわからなかったのだが、それもそのはずで、常に誰かが一緒にいるらしく、組み合わせは男のときもあれば女友だちのときもある(そんなにひとり暮らしが嫌だったら、実家帰れよ)。
ここは全棟単身者向けでの入居契約になっているはずなのだが、すでに勝手に「サークル分室」に位置づけられている恐れがある。だからかどうか、今のところ肉体関係は確認されていない…(*^o^*)

まずはこの早い(?)段階で、はっきりと「クギを刺しておく」とするか。
何しろ逆側隣室の男子よりは、残念ながら頭が悪そうだこの女子は。
とすれば、こちらからの「条件闘争」は通用すまい。
この調子だと将来、転居先でも「苦労」するだろうなぁ。
こういうとき、日頃から大家さんとの関係が良好(実はホットラインもある)なのが、ものをいうぞ。
社会人をナメんなよ(エセだけどな)。
たかが親元を離れたくらいで、「私は自由!」とか勘違いしてんじゃねーよ!!
社会の一員として暮らしていくには、「義務」もルールも、あるんだぜ。

と、社会人流の脅しがちょっと効きすぎちゃったものか、今夜は一転、今のところ静かだ。

まぁ俺も学生時代は似たようなもんだっただろうけど。
多分「社会」の概念がまだまだ狭いし、そのことの自覚すらないんだよな。
せいぜいが大学内か、友だち関係までだろ。
一歩世の中に出ればいろんなオトナ(の格好をしただけのヤツ=俺)がいるし、このアパートに限ってみたところにしたって、ちゃんと見回せばアンタの向こう隣の男性は俺が知る限り、毎朝俺より1時間も早く仕事に出勤してるんだぜ。他の階には夜勤の人もいるし。

しかし今どきは、学生やってくのも大変だろうけどな。
ときにこうやって、なんちゃって社会人の(リア充への)八つ当たりにも、さらされるしな。
果たして「パーティ・ルーム」できなくなっちゃったら、何人の「お友だち」が今までどおりのお付き合いをしてくれるんだろうねぇ〜5月の終わり。