編集後記(6月)

高くせわしない鳴き声に顔を上げると、アパートのエントランスにあるツバメの巣に、新たな「入居者」が。
去年はこの時期、アパートのリニューアル工事だったので巣をつくれる状況ではありませんでした。一昨年は、ヒューズボックスのわずかにせり出した上にあった巣の壁が崩れてしまったらしく、巣立ち間際だった雛鳥が地面に落ちて息絶えていました。
そして今年、同じ場所に戻ってきてくれたツバメ。雨ばかりで憂鬱なお出かけも、少しは気分が軽くなります。ひな鳥の元気な鳴き声が今から楽しみです。
季節は留まることなく移ろっていきます。

何の事前通告もないまま先月から会議参加者が増えており、もはや俺には社長が何をお考えなのか、誰が何を担当なさっているのかすら把握しきれん。
年度末に収支決算書もどきを提出させていただいたが、前任者算出のものよりは減っていたものの赤字は変わらず、そも算出には人件費を含んでいなかったのでこれ以上社から人区組み入れがあるようなら、そこまで全社挙げてまでやる事業でもなかろうということで、俺自身は実務からは徐々にフェードアウト、外してもらってきた。
しかし編集実務を担わなくなったにも関わらず、編集後記の執筆担当だけが残るという中途半端な関わり方になっていたため、「最後の嘆願」を社長に受け入れてもらい、次号からはちゃんと編集実務を担っている「別人28号」(笑)が書くことになった。
というわけで俺、最終回。
信憑性はわからないが先日、「この事業を担当すると(会社を)辞めるハメになる」とスタッフ間で噂になっているという話を聞いた。実施、担当間もない人間がひとり、この7月で退職の意向を固めたとか。
これが事実なら俺が知る限り3人目、ということになる。