と改めて気合を入れなおして辿り着いた乗換駅。
改札にICカードをヒットしようとしたまさにそのタイミングで、日頃は滅多に鳴らない小駅のアナウンス。
「今しがた人身事故が発生しました。このため線内全ての電車が一旦停止しております。詳しい状況がわかり次第、追ってお知らせします」
・・・(・o・;
京成線は、「やればできる子」だと信じていたのに。なぜよりにもよって今日、このタイミング…。
思えばつい先ほどまで、エアコンの効いた自家用車で、快適かつ高速移動をしていたのだった。
急に現実に引き戻された俺は今や一転、「メルテッド・マン」状態（^^；
たったの二日間とはいえ軽井沢は涼しかったので、すっかり忘却のかなただったが、東京*1はまだ残暑だ忘れるな、という大自然からのメッセージ。
腹が減ってか、肉体疲労のせいなのか、その両方なのか、もう自身では判断がつかないほど、間もなく記憶がトビそうだな、という状況では、ともかく改札前の階段に一旦、へたり込むしかない。
こんなことならなかちょに京葉（道）・花輪まで送ってもらえばよかった（いやソレ無理だから）。
横川の釜飯（但し空容器）が、思いのほか手にずっしりとくる。
軽い気持ちで「今日の記念に」などと持ち帰ったバカは、誰だいったい（俺自身だが）。
こうしてひと休みしてから、乗り換え（徒歩）ルートをまた、「民族大移動」のひとりになって元の駅に向かって戻る。
先ほど俺が歩いてきた方向を京成線の駅目指して歩いてくる人たちは、まだこの状況をご存知ないのだろうか。
「京成線・不通」というプラカードを掲出しながら歩きたい気分だ。
想定外な出来事に、俺のライフゲージはもうすっかり使いきった。あとはいつ機能停止してもおかしくない。
既に「振り替え輸送の詔」は発令されているので、他社線の定期券だが有人改札に見せて顔パスだ。
問題は下車駅だが、その先の再び離合する乗り換え駅で下車しても、恐らくまだ復旧しておるまい。
更に先の駅まで行って徒歩連絡、という手もあるが、延々と歩いて辿り着いたその乗り換え駅でまだ復旧してなかった場合、あとたったひと駅乗るためだけに、駅の大混乱の最中に身を投じるのは、どう考えても得策ではない。
こうした熟考の末、俺の取り得るオプションは、バス路線になった。
乗り場が2つに分かれている、複数系統が家の比較的近所を通ることは知っていて、ときどき使っているが、ネックはバス代は電車代よりも高い、ということだが、この際、背に腹はかえられん。
日頃から同方向への乗車客が集中している前よりのバス停をあっさりパスして、系統数の少ない後ろ寄りの乗り場の方に並ぶ作戦を思いついて、駅の階段を（逆に）降りたところ、早くも俺の読みは、ハズれた･･･比較的本数が少ないと思っていたそのバスはすでに止まっており、客扱い中（乗車）で、どう見ても今から行列に参加したところで乗れる気がしない。
一方、前寄りのバス停からはたった今、1台のバスが出て行くところ。
こちらのバス停からも複数系統が発車しているが、もうどーでもいーや俺、という気分だったので、今出たバスと同じ系統の列に、半ば自棄ぎみに並んでみた。
これが神のご加護というものか。
途中渋滞で遅れていたのか、ほどなく先ほどと同じ系統のバスが、次発のはずだった系統のバスを差し置いて先に到着。
…もうこんなことどーでもいいか、俺以外の人たちにとって（笑）。
ともかくこういう幸運にも助けられて、何とか部屋に辿り着いた。
これでもまだマシな方だったかも知れないのだが、想定よりも1時間以上遅い帰宅となった。
京成線、19:40には復旧してたんだって…やっぱ、やればデキる子だった･･･orz
*1:いや、千葉だけどね。
