成田スカイアクセス線開業10周年

まだ手荒れがひどかった頃、手詰まり感から食器用洗剤をミヨシの「無添加石鹸洗いせっけん」にかえてみた。
手荒れは一朝一夕には治らなかったが、恐らく原因はこれだけではなかったのだろう。
しかしこれ以来なんとなく使い続けている。実際、強固な油汚れを落とすために中性洗剤を使うと手が荒れることがある。
まぁゴム手袋を着用すればいいだけの話ではあるのだが(嫌いなんだよね)。
ところで残りが心許なくなってきたところ、こういうときに限ってここ数日、近所のスーパーの棚に仕入れがない。
恐らく、津田沼船橋まで出れば確実にゲットできるのだが。
といういいわけを自分にして、(ついでに)京成船橋駅のホームで「(夜)釣り」を仕掛けることにした。
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早朝は懲りたというよりも日差しがない分、昼間よりは少し気温が低くなった夜になってようやく、ごそごそ動き出す俺…。
もちろん「釣る」のは魚ではなく、スカイライナーAE型が京成本線を走る夕方の「イブニングライナー」を狙って撮影。お目当ては9編成中たった1本の、「成田スカイアクセス線開業10周年」記念ラッピング車。
例によって事前情報は何もないので、来るかも知れないし、今日は車庫で非番、なのかも知れない。

梅雨が明ける前のある日、平日と同じ早起きをして狙った「モーニングライナー」の方で一度、ゲットしてはいる。
曇りを味方につけて逆光が避けられたので、近場で済まそうとしたのがよくなかったのか、ご覧の通り「オッサン」人身事故的な画になってしまい…。
連写モードにしておけば防げた「事故」ではあった。
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遺恨試合の今夜リベンジは、待ち受け2本目で難なくゲット。
「難なく」といってみたものの「走って来た」というだけで、難しい現場だったことに変わりはなく。
在来線最高速160㎞はさすがに京成本線では出さないが、イブニングライナーの運行時間帯は日が長くなった夏とはいえ、すでにかなり暗い。駅に停車の際に狙うことで被写体ブレをクリアーするつもりだったが、辛うじて切れたのはデジカメでも1/125秒。
そもそも自分が手ブレては元も子もない。
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リハーサル扱いの1本目は狙い通りで、俺ご満悦、だったのだが…。
2本目は上り快速特急とカブるパターンなのは、何度か経験して知っているので、ハナから捨ててかかっていたところ…ん、なんかヘッドマークが見えるぞ?
しかもこういうときに限って上下線とも(秒単位で!)定刻運行。きっちりカブる。
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停車位置も新幹線のような長~い「ハナ」の分、ホーム外なので、停車中も肝心のヘッドマークが、こちらのホームからは見えない。
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というわけで無理を承知で「後追い」。
駅を出ていくときはどんどん調子よく加速してっちゃうし、これはもうどうやっても(画面上で)止まってくれないから、「流す」しかないわけで。
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時々刻々、その場で判断を求められるから、お陰で撮影の勘だけは衰えずに済むし、ボケ防止にも効果がありそう。
こうして相変わらず使えないカットばかりを「増産」することにはなるが(><)

このAE車自体が、鉄道車両には珍しく山本寛斎さんのデザインだというのは有名な話なのだが、この7月にお亡くなりになった。
日本の伝統デザインを感じさせるモザイクをモチーフに使ったこのヘッドマークも、山本寛斎さんの手によるものだそうで、時期的にも恐らくは「遺作」に位置づけられるものだろう。
島国の視野・スケールを超えた昭和の偉人がまたおひとり…ご冥福をお祈りいたします。