デビュー戦。

長いこと検討中だったTwitterへの参加も、改めて見るともなしに見たラジオ番組常連さんたちのフォロワー数が軒並み3桁だったのですっかり気後れ。
だったのだが、
とにかく夏らしい(夏休みの宿題的な)ことがしたくて。
一歩、踏み出してみることにした。
大上段に構えすぎると、結局一歩も足を踏み出せなくなるのが俺の悪い癖だ。
どんなに小さくても、一歩は一歩。
そこから先に、どんな世界が開けているのか、どこへ連れていかれるのかは、実は誰にもわからない。
なにせ「100年に一度の国難」だ。俺のような個人でも、これまでの価値観にしがみ付いているだけ、というわけにもいかないだろう。
と、いくつもの言い訳を自分に用意してなんとか鼓舞してみる。

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ローカル・ルール?

しかしまさか俺が、140文字以内で文章なんか書けるわけがない、と思っていたが。
一方、こちらのブログの方は行き詰まり、というか我ながら「息詰ま」ってきた。
恐らく発散しているつもりでも、結局ひとりで抱え込んでいるのだろう、文章がすっかり独善的で破滅型だ。
人間そう簡単には変われないかも知れないが、この際、目先のツールだけでも変えてみるのは、何かしらのいい影響があるかも知れない。
むしろタイムラインに流れてくる他人の文章を読むのは嫌いではなく、自分とは全く違うことば遣いや行間から感じ取れる個性は楽しいし。
そんな中、従来からファンだった漫画家さんのツイッターに、全く偶然に出会った(ファンとかいいながら「作品が全て」とばかりフォローはおろか、検索すらしてないとか…頑固なんだよな俺)。
ご本人のコメントが作中の登場人物の会話同様軽妙で面白いのに加えて、同じようなセンスを持った人たちが集まっていて、なんだかうらやましい。
そして最後に俺の背中を押してくれたのは、ラジオ番組へのメール投稿で、ツイッター上でリアルタイムに反応してくれた方々がいたことだった。
今はこういう楽しみ方(聞き方)になっているのか、ラジオって。
この仮想空間に、俺が飛び込んで行ったら、どういうことになるんだろう。
短い文章だったら(友人たちとの対面日常会話のように)今より少しは明るい内容で「軽口」が叩けるようになったりするのかな、俺も。
そんな希望的観測もあり。
このトシになるとなかなか経験できない、自分の身を別世界に置いてみるとどこからか新しい自分が立ち現れるかもしれない、というワクワク感に、こうなるともう抗うことはできない。

さっそく、何かのついでにBookoffで買ったものの積んだままになっていたHowTo本に、入浴中に目を通してみた。
それから各設定項目に必要なものを事前に準備(IDとかパスワードとか、プロフィール関係とか)。
しかし、実際の画面や設定項目、インターフェイスは時間とともに(HowTo本掲載時からは)激変していて、かなり戸惑った。
稼働に漕ぎつけるまでのテクノストレスも半端なく、高所恐怖のときかステージ上と同じくらいの滝汗で、一日仕事だやれやれ。

それら登録作業が済んで、さて改めて自分が「投稿」するとなるとやっぱり、何を書いていいやら途方に暮れる。
何でもいいんだとわかっちゃいるが、「自分の感情を」、「ひとことで」、が難易度高い。ブログではいつの間にやら説明的な文章に偏っていたらしく。
今さら自分の感情を掘り起こす、明文化する、という作業が新鮮ではあったが…逆にいいのか、こんなに「直情型」で。
そんなわけで、
記念すべき最初のツイートは一番メールを採用してくれているラジオ番組で、と思っていたが、直前の一度もメールを読まれたことのない番組で予行演習までしてたりして…。

生放送する側も大変だよなこりゃ。慣れればなんとかなるもんなのか?
さすがに全てひとりで、ということはないのだろうが、番組の進行管理に秒針を追いながらメールの文章に声の抑揚で「命」を吹き込んで、ツイッターのタイムラインを目で追う…想像しただけでも、決してマルチタスク型人間じゃない俺としては、気が遠くなる。

俺も最初のうちは律儀に、初めて「いいね」を押してくれた人たちひとりひとりに、お礼の念も込めて「いいね」を返していたのだが、あっという間に誰が誰やらわからなくなってしまった。
「フォロワー3桁」な人たちって、いったいどうしてるんだろう(どんな頭脳構造をしてるんだろう)。
こりゃ現代人の脳内での情報処理方法そのものが知らず知らず変わっちゃってても、全然不思議じゃないな…しかも依存性が高いっ!(個人の感想です)。
この環境にまだ慣れない俺は、肝心なラジオ番組の内容がややお留守になってしまった。
なるほど放送が始まると「黙って」しまう常連さんも多いわけだ。絶妙な発言タイミングというのがあるらしい。

というわけで早速、ハッシュタグ入れ忘れという初歩的「誤爆」1件…。
でも、さっそくDJの姐さんには、ツイッターから俺の発言を拾って読んでもらえて、「デビュー戦」を飾ることができた。
メールだけでなく「ちゃんとあなたを見ているからね」といってもらえたような気がして、実は飛び上がりたくなるほど嬉しかったりする。

コロナ禍もあって、今はリアルで「大人な会話ができる場がない」、とTwitterに書いていた方もいたが、人生のこのタイミングで、この番組に出会えたことが俺の幸せ、なんだろうきっと。当座の「居場所」がある、という安堵感にも似た感覚。