今の職場は現業機関なので、エッセンシャルワーカーではないもののコロナ禍でも容易にリモート、というわけにもいかない職種*1だが、ありがたいことに服装は自由なので、この冬は生涯初めて、パーカーで出勤している。
実際に着回してみるとセーターほどには帯電しないし、思いのほか首回りが暖かいのは助かる。
欠点は生地が厚手なために洗濯すると乾きにくいことなので、漠然と、給料日直後の今日はHardoffに出かけて、いよいよ洗い替えの仕事着パーカーをゲットすべきだな、と思っていた。
日頃、衣料品のコーナーなどに足を踏み入れることはない（というか着るものに無頓着）のだが、先日何かの折に偶然、手に取る機会があって、思った以上に安かったのを発見してしまったのだ。
日差しの暖かい休みの日の常で、昼食を摂りに公園に行こうと思ってうっかり前を通った駅舎はもちろん、すでに閉鎖されていた。制服姿の誘導員が２名立っている。
こうなると工事用の塀で囲われてしまわないうちに、内側の様子も撮っておきたい。
というわけで昼食は予定を変更して駅のベンチで摂ることにして、あらかたの予想通り人の流れが大きく変わった、ホームの成田側に設けられた仮駅舎の改札口を初めて使った。
常に人の流れがあって賑わっていた上野側は、対称的に閉じられたシャッターで仕切られてしまい、元の改札口は思った以上の暗がりになっている。灯のともることはない。幅広くなっているホーム上の、これまで賑わっていた側に人影が無いのが、見慣れた人間にとってはそれだけでなんだか不思議な光景だ。
今後しばらくの間、乗降者も後方車両（成田側）に集中することになるわけで、利用者の多い駅だけにこの先、途中駅での混雑車両の位置も大きく変わるかも知れない。
俺も出勤時にはかなり勝手が違って、個人的に混乱しそうだな。
比較的空いているからと先頭車両に乗ったにしても通勤時の降車駅は改札口が列車後方なので、いっそホーム最後部まで歩いた方がいいのだろうか。策を練らねばなるまい。
８両編成（快速）と６両の各駅停車の停車位置はこれまで当然、駅舎のあった一番先頭（上野側）で揃えていたのが、今回の工事着手によって後ろ（成田側）揃えになった。
元々ホーム長一杯だった８両編成では停車位置が大きく変わることはなかったものの、短い６両編成では先頭車の停車位置が２両分ほど後ろ（成田寄り）になってしまったので、とまどう乗客を多く見かけるようになった。
真新しい仮駅舎の改札口を入ってきた乗客は、心理的にも幅の広い旧駅舎側である前寄りに足が向きがちだが、思いのほか成田寄りで止まってしまった先頭車に「あれっ？」という顔をしながら駆け戻ることになる。
逆に降車客は、いつもの癖で一旦電車の前方に向かって歩き出してしまってから、駅舎が閉鎖されている暗がりを目にして、慌てて踵を返し、改札口を探している。
工事作業の付き添い誘導員*2に改札口の位置を尋ねている高齢者の姿も多かった。
で、今日の俺は６両でも８両でも停車位置が変わらないはずの最後尾で電車を待ってみたんだが、なんと運転手も勝手の違いに慣れてなかったのか、もののみごとに目の前をオーバーラン…２両分前にずれて（要は従来の停車位置に）停まった。
どうするのか見ていたらやや間があって、車掌がドアを開けた。運転手と、車内無線で停車位置を直すかどうか協議していたのだろう。数メートルなら後進をかけたのだろうが、さすがに丸々２両分ともなると…列車はホーム内に収まってはいるわけだし。
正しい停車位置に待っていたはずの俺の方が、最後尾車両に駆け寄る羽目になった（^^；
旧駅舎の切ない情景を目にしてしまったことで、かなり気分がオチたものの、予定通り幕張のHardoffへ。
パーカーは予定通り２着、買い求めることにし、１着はプライベート用として俺にしては珍しく、目の覚めるようなブルーのものにしてみた。
いざ買う段になるとさすがに、前回ざっと下見したときのような￥1,000以下のものでは済まなかったが、逆に俺がこれはいいと思えるものはそれなりの値段がついていたので、俺の目利きもそうズレてはいなかったようだ。
