月末。

自らがようやくツイッターを使うようになってひょんなことから、今でこそちょっとしたお知り合いが5年前に呟いた、俺の外見に関するファースト・インプレッションのツイートを発見してしまう。
今となってはすっかり言われ慣れたことばだが、俺の外見はやっぱり「いかつい(怖かった)」、だったらしい。
俺自身、アトピーが治ってしまってからはさらに顕著な気がしていて、闘病生活時代に刻まれてしまった眉間の皺といい、一重な三白眼といい、その上髪型も「きたる将来」に備えて三分刈りにしてしまったもんだから…今の会社でも複数の人から言われたことがあるので、努めて笑顔でいるようにはしているのだが。
なんだか改めてことばにされてるのを発見すると、じわじわくるな(^o^;
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今年の5月最終日は月曜日で、俺は何の後ろめたさもなく在宅勤務を申請してある。
本来なら月末処理で少なくとも1件、隣接部署からのご報告を待っての月次取り纏め作業があるのだが、毎度持ってきやがるのが当日の16時過ぎで、これまで何のお詫びのことばもない。今は時短勤務で17時退勤体制なので、これだと1時間弱でなんとかしろ、という無理難題。
「月末締め」というのは、その日の終業時間までに持ってくればいい、というものじゃないのだが、何度言ってもおわかりにならないので、もう俺としても、できないヤツにできないことをいうのはやめた。お互いに時間の無駄だ。
日頃から偉そうなことばかりいいやがるから、こういうときに信頼されないのだ自己責任。
実は先月末分は、年度頭だったというのにこちらが何も言わないでいたらすっ飛ばしやがった。
終業時間間際になって、「先方とも相談の上、来月一括報告ということになった」とかいう。もうどこまでが本当の話なんだか。
当然今月カネになるはずだった部分がカネにならないわけで、「万が一にも遅配などということになったら、オマエが自腹切ってでも責任取れよ」とだけ伝えておいた。
何でこんなところから説明せにゃならんのだ。

前のババァ上司時代も、今の上司との良好関係でも、仕事は多少増えたし要領はよくなった部分もあるが、俺自身の仕事ぶりは実は、全く変わっていない。
なのに、いいときもあれば、悪い時もあった。
もちろん、前の会社のときのように心身が壊れてしまいそうな危険を感じるほどの激務だったり、前のババァ上司の頃のように心折れてしまうほどの人間関係だったら、躊躇なく「自らの命を守る行動」を発動すべきだが、そうでないなら案外、なんとかなっちゃうものらしい。
万が一にも会社が経営危機に陥ったとして、そこまでの愛社精神はないし、「アイツがいたのに何でこんな酷いことに」といわれるほどの気づかいも、専門性や自己愛も、そもそもそこまでの勇名もない。
自身のキャリアアップ、などと考えないのであれば、「周りがバカ」なのは、自分が(職務遂行上)優位に立てる、ということでもあるし。
所詮いつも「闘う相手」は自分であって、そもそも価値観も経験値も違う他人ではないのだ。
自身の、気の持ちようであり、だから極力関わらない。
ただし俺の仕事の邪魔をされたり、理不尽に手戻りなどで増やされた場合はもちろん、この限りではないが。

まぁ「ちゃんとした会社」というヤツが、この国にいったいいくつくらい存在しているのかは知らない。
今年もリクルート・スーツに身を包み、学生が歩き回る姿を見かける季節がやってきたらしい。
あるかどうかもわからない「天職」とかいうものを探し続ける旅に出るのも、若いうちなら悪くない。
だが労働市場で「価値」があるのは相変わらず新卒だけ、みたいなので、せいぜい頑張ってくれたまえ。
1年後にはもう、同じ数だけの高校・大学卒の人たちがまた社会に押し出されてきちゃうんだぜ。
俺はといえば、この国に俺の居場所なんかあるはずもない、という学生で、「就活」と呼べるようなことは一切しなかったから、周囲の人たちの助けをお借りしながらでも未だにこのザマだが、何とか生き延びてる。
どちらかというと、いっそ働かずに済めばその方がいい、と思ってきたし、実は今もそう思っている。
「負け組」といわれようが何だろうが、日々死んだように生きるだけなら存外何とかなるもんだ。
もちろんOB訪問なんてしたこともなかったが、当然されたこともない*1
っていうか同大学出身者に出会ったことはこの広い社会でこれまで、たった1度しかない。
だから出身大学が同じだというだけでは、親近感は全然わかない(そもそも学部が違えば見える景色も全然違うだろうに)。
目の前の仕事を片付けることだけで、社会人生活で誰かに「頼られた」記憶が一切ない、というのもそれはそれで生き易いのかも知れない。
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近所のスーパー、数日ぶりに買い物に行ったところ、床に真新しい誘導テープが貼られていて、その先に「セルフレジ」が導入されていた。
ガラガラだったのは、使い方に不慣れ、というより支払い方法がカードのみの設定だかららしい。
そういえば先日、某大手電子決済システムがオチたとかで、現金の持ち合わせがなかった方たちを中心にちょっとした騒動になっていたようだが。
また顔なじみの店員さんが、減らされる。
科学技術の進歩が目指す先が「省力化」である限り、「便利=人間の手を煩わせない」でしかないので、この方向にすがっても、人間にとって幸福な未来には決してならない。

*1:卒業生名簿には名前があるが、就職課には登録がないので