打ち合わせ段階からすっかり顔見知りになった、司会者から「阿仁さんって、阿佐ヶ谷のステージで見たときも会社でも、黒のジャケットのことが多いですよね（実は一枚しか持ってない《大汗》。会社は私服OKなので）。俺、黒はあまり好きじゃないんだけど、今日は揃えるつもりで黒にしてみました」
キミがオトコでなかったら、俺はお前をあの場で抱きしめてたよ。
アトピーだと、黒着ていると何かと目だちやすいんだよな。かさぶたとか。でも、俺の今の症状は、どちらかというと「白は勘弁」という状態（ふいに流血、のほうが怖いので）。ホント、個人差があるよなぁ。
いわれてみれば、何がきっかけだったんだろ。あのジャケットは、アカペラ公園の前に買ったんだけど。それまではどの職場でも、Tシャツかトレーナーで一年過ごしていたんだが（実は職場周りの顔見知りには、一週間くらい「今日は何かあるの？」と驚かれてしまった）。
俺自身は、いつまでたっても似合っているつもりには全然なれなくて、どちらかというと服が俺を着けて歩いているような、頼りない気分にさせられることの方が多い、今でも。
