それはともかく、同じく公募していた「店番」担当にいたっては、ついに誰ひとりも手を挙げなかったので、「まぁ実施決定にだけは、従いますよ」という態度で、腹をくくった初日。
朝から雨だったので、役所から中止決定の電話が入ることに一縷の望みをたくし、普段の平日より1時間早い出社の土曜日。すっかり寝不足なので、電話が鳴るのを神に祈りながらの仮眠。こんなこと祈っているのは、さすがに俺だけだったようで、電話は入らず。
地下鉄の長い階段を、ひとりで大荷物担いで下りる気にもならず、タクシーで会場入り。
「今日、何かあるんですか？」会場周辺が大掛かりに駐車禁止になっているのを見て、運転手が尋ねてくる。
予め割り当てられ、組みあがっているテントに行ってみると、団体名称の看板に誤植が・・・。
看板屋でバイトしていた俺としては、こんなの直すのは朝飯前なのだが、あいにく朝飯もまだだし、直す気力もない。放置しておいたら、気付いた隣のパソコン教室の団体さんがプリンタも持ち込んでいたので、応急的に直してくださった。
雨は程なく上がったが、風が強くてまいった。机の上に置いただけのパンフは、すぐ舞い上がってしまう。一日中、本でも読んでいようかと思ったが、そうもいかないようだ。おまけに反対隣は、個別に出展している系列団体で、メンが割れている俺としては、何かと監視されているようで落ち着かない。さりとて何かやることがあるわけでもないのだが。全面禁煙の会場にあって目の前が飲食コーナー兼喫煙所だったので、午前中だけで5本は自己最高記録。
一通りの設置を終えて11:30、近くの出店の焼きそばで朝食。ビール、飲んじゃいたいところだ。
当日の朝になって上司から電話をもらったとかで立ち寄ってくれた2名。来るなら来るといってくれよ、心の準備が・・・。でもお陰で俺は、ブースを離れて他の団体の出展状況を見て回ることができた。その間に、連れの女性は怒って帰ってしまったという。そりゃそーだろ。その後、大丈夫だったのでしょーか？ちょっと心配。
本来の出展時間は5時までだが、隣の系列団体が3時にはたたむというので、こちらも3時半にはたたむことにした。貴重品や精密機械があるでなし、雨風対策だけほどこして、荷物は全て置きっ放し。
気晴らしに新宿へ寄ってから、「自分へのご褒美」でもないが、TAKE６“Feels Good”のCDを買った。やばいな、ここんとこ買い物癖が止まらない。
