10月9日(日)

2日目の方がさらに気が重かったのは、終始俺ひとりだったら、会場がこんなアリサマでも誰はばかることないのだが、2日目だけは2名、手伝いに手を挙げてくれていたのだ。別に名乗り出てくださる方には、何の罪はない。というかこちらが立場上、お願いしていたわけだから。断る理由もないし。
ただ俺の無計画・無能ぶりをさらけ出してしまうのが、なんともやり切れない。初日よりもさらに強く、神様にお祈りしつつ、昨日と同じ時間に事務所で仮眠、またしても中止の連絡なし。時間になってしまったので、会場へ向かうほかない。
今日の空の色と同じ、どんより気分で、集合現地へ。
移動中に、緊急連絡先として教えておいた俺の 携帯 PHSに着信記録が。お二人ともやや遅刻とのこと。うちひとりは前日早朝にも会社で会っていて、横浜でイベントをこなしてきたばかりだし、もうひとりは残業の多い部署だということをよく知っている。そりゃ、疲れてるよなぁ。

気温が前日よりも低く、雨も強かったので、隣の団体は早々に出店中止を決断したらしい。結局、午後になっても誰も現れなかった・・・そっか、そのテがあったのか。
厳重梱包しておいた備品は、不幸中の幸いで無事だったが、結構穴の目立つテントから雨漏りしており、机の上とて水びたしになっていた。これの対応に手間取って、設置だけのはずが時間がかかる。たばこを家に忘れてきた。やはり家を出た時点では、寝ぼけていたらしい。財布の中身も補充し忘れていて、なんとも心もとないし。
結局、朝食は昨日と同じ、やきそば。時間も同じになってしまった。

集まらなかったチラシの置き場だけにしておくこともないし、他の出展団体に比べるまでもなく地味。人が立ち寄ってくれてナンボなので、昨日よりも悪化している天気のせいにして、開き直ることにした。来場者の雨宿りにでも使ってもらえばよい、とお手伝いに来てくれたスタッフには説明する。机の配置も昨日と変えて、外に向かって逆の「コの字」型にした。出展を早々に諦めた隣の団体のテントも使わせてもらい、車椅子の方や乳児を抱えた家族、精神障害児の団体などに、こちらから声をかけ、昼食や休憩の場に使ってもらった・・・会場内の飲食コーナーには屋根がないのだ。
オソ朝から昼になっても空腹感がなく、つまみみたいなものばかり、ダラダラ食べていた。乳児を抱えた若いお母さんからは、お礼にとたこやきを差し入れしていただいてしまい、これには大変恐縮、しつつ、ついにビールに手を出す。
3時過ぎ、雨は上がっていて、客足はむしろ増えつつあったようだが。もはや戦意なし。撤収。タクシーを拾って積み込み、会社まで戻る。ひとり事務所でデジカメのデータをパソコンに移し代えてから、休日の管理をお願いしているアルバイトスタッフのとこに顔出して、30分ほどピアノを弾かせてもらった、厄落とし。
こんなことならバンドのメンバーでも呼んで、公開練習でもしていた方が得るものがあったような・・・それじゃ、巻き込まれる方は、堪ったもんではないか。