個人的に、MCに関して事前に準備したこと。

  • 何せ、数えるほどしかステージ上でMCをしたことがない。その数少ない中からさらに記録が残っているものとなると、さらに少ない・・・果てはStuck時代のDVDにまで遡る始末だ。こんなものを材料に、自分が自然に話しているイメージ、逆にやらかしてしまいがちな悪い癖、声のトーンなど、思いつくままの分析を試みているうちに、なんとなくキャラ固定してしまえないか、などと愚考する(結局、挫折。極限の緊張状態で、芝居センスを持ち合わせていない自分に、そんな余裕はあるはずがない)。
  • 通し練習が終った時点で、録音を聞きながら各曲の演奏時間と総演奏時間、演奏枠との時間差=ベシャリ時間枠、を算出。
  • ネタ:思いつくまま列記(この段階では自由な発想を自ら止めないことを最優先に、くだらない、とか使えない、とか絶対、自己批判しない、ブレスト状態)。このメモは、とても人様には見せられない・・・。
  • 100個ネタ出しをしても、そのまま現場で使えたものはせいぜい5〜6個という印象だが、使えたということで、良しとしよう。手持ちがあるというだけで、(しゃべる側として)かなり気分的にラクだった。
  • 「冒頭で笑いを取れ」以外では、無理しないこと(初めてでこちらが緊張しているのはいたしかたないとして、それが伝わることでコーナー全体が硬くなるのは避けたい)。
  • 素人が気負ってもひとり突っ走りになるだけなので、メンバーにネタを振る、インタビューを取るイメージで責任の回避(突っ走り経験、アリアリなのだ)そんな観点で、テーマの洗い直し。
  • 全体進行のイメージ(だけ)を、本番直前まで繰り返し、頭の中でシミュレーション。曲順上、つなげる(というかあまり間をあけない)ところ以外の2箇所の、「大」MCで、何をトーク・テーマとするか、というざっくりした感じをとにかく頭に叩き込む。

と、これだけの事前準備をしてさえも、あの程度の内容かと思えば自己嫌悪だが・・・(こればかりは場数経験がモノをいう、か)。ただ、やるこたぁやった、という感じなので、録音を聞くのが久しぶりにやや、楽しみ(さて、どんなことをしゃべりやがったのか、俺は)。
・・・今になって気付いたけど、こういう一見細かい作業に、事前に忙殺されることって、プレッシャーだとばかり思っていたけど、実は結果的に、本番での重荷を前もって一個一個、軽くしていたような気がする。ことばにしてしまうと当たり前のことだけど、事前準備って大事なんだな。特にやりつけていないことに関しては。終った今となってみれば、なんだかとっても新鮮な気分。