そんな個人的周辺、雑念だらけで迎えた、今回の本番。

先日の高崎は、主催者側にすべてお任せして、という立場だったので、「お招きする」側としてのライブは、5周年記念ライブ以来、実に久しぶり、という感じ。
終ってみればもしかすると、(こんなカラダを抱えながらも)自分が今も歌い続けている意味、みたいなものがじわじわと身に染みてくる、といったようなひとつのターニングポイントになったような気もする。もっと自分にとって、時間がたってから振り返ってみたときに。
5周年ライブはそれこそお祭り気分のうちに終ったが、シカケのデカさ(とこちらの気の張り方)と、そこから得られるものとの距離は、だいたい想像通りにはいかない。時には、なにも身構えていないはずのストリートの方が、大きな「贈り物」を用意してくれることだってある。先日の、KAJA!にまつわるメールのやりとりなんかは、まさにそういう質のものなんだろう。
もっともこの猛暑の中、わざわざ会場に足を運んでくださるお客さんの立場になってみれば、どこで出会ったとしてもペンギンの一曲は、一曲でしかない。ステージ規模の大小とはまったく関係なく、小さな出会いの芽が必ず潜んでいる。
それでこその、「本番」だよな。

ともかく気分的には、ひとりトバしている(ように往々として見えちゃうらしいが)、というよりは、既にぐだぐだ。
見慣れた会場に入るまでは、とにかく時間通りにひとつひとつこなしていくだけで精一杯、カラダが自然にそう動いている、という感じ。
前夜も、何の抵抗もなく、いつものくんくんし〜らやでの「正装」を、カバンに詰めようとしていた。何らかの違和感があってハタと手が止まる。慌ててバンドHPを開いて見て、ああ、今回から女声陣はユカタだったな。ということは相方の我々男声陣は、デニムの方の衣装パターンだな。アブねェ危ねぇ・・・念のためメンバーにメールで再確認。

まさかに俺がペンギンで歌うことを決意(!)した時点では、こんな出会い、というかコラボレーションがあろうなどとは、もちろん思いもよらない。くんくんし〜らやでお知りあいになった職人、モーレンさんの手によるユカタでの女声陣・初ステージ。普段以上に着替えの時間を設けたが、モーレンさんご本人に着付けてもらって、スムーズに運んでいた様子。各セットの合間合間でも、帯を直していただくなど、至れりつくせりでありました。
まほちゃんの夏向きに涼しげな白基調の柄に紅い帯、だんちゃんの淡いけれど落ち着いた緑に青の柄は、それぞれのキャラ? それでなくても細身な二人、既製品だとそもそも寸がなかなか合わないとか(本人談)だが、さすがに色柄だけでなく、とっても似合っていました(語彙欠落)・・・俺もカメラ持っていくんだったな。