ここでの3セット長丁場は、体力配分には慣れたとはいえ、毎回新曲あり、という緊張いっぱいいっぱいは変わらないものの・・・最近はつとめて冷静頭でいようと傾注するようになった。
おかげで、本人打率は4割くらい? に改善。
それにしてもやはり、本番では予期せぬことが起こるのだった・・・今回は、リードとバックのスケールが一時的に乖離! という事故が1件。
う〜ん、どうしたものかと歌いながらベースの方をチラと見ると、動じている、というか(リードに)合わせにいく気配がないのが頼もしい。ここはベースに頼るとするか。リードに近いパートほど動揺が見て取れる。そりゃそうだ。間に挟まって目を白黒。お客様には大変申し訳ない失態だが、あわてる、というよりはなんだか、そんなことすら楽しい。
この先間奏で、男声コーラスが分離するので、ここで無理やり、普段より大きな音を出してスケールを引き戻せば・・・かくて無事、天下平定・・・。
潤哉さんも同じことを考えていたらしい、というのが間奏に入った瞬間にわかって、こういうやりとりが、生演奏の醍醐味(さすがに録音を聴くのは怖いが)。
・・・他のメンバーのこととやかくいってる余裕があるのか、といえば、自信たっぷりに歌詞、間違えました・・・「夏の終わりのハーモニー」(×o×) 顔に出さんもん勝ち! とはいうものの、二番の歌詞を最初に歌っちまったので、さてどう歌ったものか、その二番・・・どうも客席に気を取られて、そわそわ、俺の集中力。

演目は、当初予定から二転三転。
食事お目当てでご来場の、一般のお客さんの談笑が思いのほか盛り上がっている。加えて夏場特有のアクシデントとして、カウンター周辺からの、氷出しの都度の音が、結構騒々しい。冷たい飲み物の回転が早いのだ。
オフマイクでの演奏を予定していた曲は、マイク使用に変更。
脅したりすかしたり(?)して、ようやく3セット目。さすがに少し耳目がこちらを向いてくれた実感があったので、一安心。今振り返ってみると、ストリートの際の演目にかなり近くなったような気がする。じっと通して聞いていただく、ステージ全体の流れ、というよりは、ノリのいい曲とバラードを交互に配置するやり方だ。
それにしても、「手札」だけは増えたな〜。咄嗟に曲の差し替えができるようになったなんて。
ユカタ制作のせめてものお礼にと、モーレンさんにリクエストをいただいた「ハナミズキ」を、今夜最後の一曲に。久しく歌っていなかったのだが、却ってメンバー同士が耳にいい緊張感を持って歌えたため、予想以上にいい演奏になっていたような気がする。こういう緊張感のとき、演奏自体が硬くならなくなったのも、ここんとこの場数経験のおかげかも。