新宿高速バスターミナル


沼津行き高速バスは、この7月14日に開通したばかりの路線。たまたま先日、通勤のバス車内で買ったバスカードに公告が印刷されていて、以来気になっていたので、今回清水へ行くのに利用してみた。ホラ、フツーに新幹線で行くのってつまらないじゃない。どうせ清水には、止まらないんだし。

たまたま前の乗り場に止まっている駒ヶ根行きバスは、車体番号”K60005”号。数年前、飯田に行ったときに乗った車だ。さすがに、いつも乗ったバスの車番を控えている、というわけではなく、覚えやすい番号だったからなんとなく覚えていたのだが、思わぬ出会いに、幸先よさそう(こういう話に反応できる人は、マニアの素質あり)。
一方こちら、沼津行きの車内は学生らしき若い男女が一組、俺同様得体の知れない独り者男性がひとり、途中の渋谷で母娘と思しき女性2人組と、切符なしで飛び乗ってきた常連客と思われる女性がひとり(裾野市で下車)。
「ガラガラですから、お好きな席へどうぞ」と若い運転手。
昨日切符を購入したとき、指定できるんなら最前列か左(海)側がいいなぁ、と思っていたら、最前列運転手直後の1Dを引き当ててしまい、心中狂喜乱舞だったのだが、んじゃ、おことばに甘えて、1Cの席へ(ひとつ左へずれただけですけど)。東名高速で、沼津までに海が見られる、と思い込んでいたわけで、漠然と、鉄道でいえば東海道線に沿って高速道路が走っているんだろう、くらいのイメージ。ところが実際は箱根の山を北へ、御殿場方向へ迂回しており、結局海は、一度も見えなかったりする。どうも自分で車を運転しない人間なので、こういう情報にはすっかり疎いのだった。
足柄山の辺りで、ついに通り雨。

疎いといえばETCの実演(!)というのも、今回初めて、一番前の席で見ることができた。閉じたゲートに、何の躊躇もなくでかいバスが突っ込んでいくのを、最前列の席で見ていると、なかなかの迫力。このゲート、ちゃんと開くのか・・・?
バスは裾野インターで東名高速を降りると、水しぶきが見目涼しげな細い川を何本も渡る。この辺り、右手には明峰・富士が、視界一杯に広がるらしいのだが、残念ながら今日はその「裾野」しか見ることができない。この、部分だけから想像できる、ここから見えるであろう富士の大きさといったら・・・! 近いうちにもう一度、乗りにいっちゃうんじゃないかと思う。いっそ冬の方がいいか。
「リコー大通り」という地元企業の名前がついた、広い通りから沼津駅北口へ、約10分遅れて到着、13:00。
まずはお約束、なにはさておき・・・。