最近なにかと練習ネタになっている、リズム。

練習の場ではある程度うまくいっても、やっぱりある種の緊張を強いられる本番では、それぞれの「手癖」が出てしまう。発声にしてもリズムにしても、カラダに力が入る方向での充足感を覚えてしまうと、場の情感に合わせて歌い口を変えるとか、いつもより大き目な表現をしたい場合とか、咄嗟の対応がしにくくなるはずなのだが。
確かに力で固めてしまえば、「歌っている」という充足感もあるし、ブレない歌い方をしている気にもなる。演奏全体としても一定の向上が認められやすい気もするが、楽器と違って唄そのもののもっている演奏上の柔軟さとは、かけ離れてしまうような気もする。
それでも最近の練習の成果として、テンポには大きな「歪み」が出なくなったので、俺がリードを歌うような曲に関しても、はるかに歌いやすくなった感がある。幸いなことには、咄嗟にメトロノームに合わせるような器用さはメンバー全員が持ち合わせている。
これが(俺が考える)グルーヴという話になると、誰かに合わせる、というものとも違って、自らのカラダから出てくるリズムが結果的に全員合っている、というものだから、そういう意味ではコーラスとは対極にあるものかもしれない・・・まず「出て」こないことには、合わせようもないのだ。
今後の練習では逆に梃子摺るかも知れない道理、だが、なんだか個人的にはとっても楽しくなってきたぞ(ここまでのレベル向上を意識できるバンドにいたことは、今までにないので)。