ウチアゲ

ここでTanto Guts、ペンギンフィッシュ、ノミの心ぞう、まいたけさんが加わって、駅ビル内の中華料理屋で軽くウチアゲ。おのおのがタイムテーブルをチェックしたり、思い思いに途中で席を外したり戻ってきたりして、お目当ての演奏を楽しみつつ。俺は一旦座ったら動けないタチ。
今日は立川じゅうが「音楽」です。
2時間ほどこんな具合にまったりしてから、恵子さんが見つけたという居酒屋へ案内してもらう。
別に俺がノンべなはずはないんだが、ここから予想通りペンギン残留組は俺一人、という展開。
店の名は「包丁一本」。
今回は人数が多かったので座敷席へ通してもらったが、あの椅子(なんとダンボール材)のすわり心地は実際、どうなんだろう。気になる。
美味い魚中心のメニューで、みりん干しの概念をあっさり打ち破るみりん干し(!)や、やさしい京風だしにチクワブもあるおでん。梅酒だけでも5種類ほどあり、和歌山の「さいか」という梅酒は、梅の酸味がちゃんと残っている仕込みで、すっかりお気に入り。ついで名前に惹かれた広島の日本酒「誠鏡」、まことかがみかと思ったら音読み(せいきょう)だった。
なんだか一昨年の京都の夜のような雰囲気(というかどこいってもやってること変わらん、ということか)。というわけでまいたけさんに京都の思い出話を披瀝しつつ、こちらも追体験を楽しむ。
すみませんね、「彼女居ない暦10年」の愚痴なんか聞いてもらっちゃって。「自分が変わっちゃうくらい好きになれる人に、まだ出会えてないんだよきっと」・・・う〜ん、自分が変わるということが、イメージできん・・・(自己破壊、ならわかるが)。
音楽的なスランプ、などというシビアな話も出ましたが・・・(俺じゃないよ)。
壁を認識できている、ということはきっと、目的を見失ったということじゃない。「彼ならきっと、いつか突破するよ」、という周りの人たちの異口同音なことばを、酒酔いの視界の向こうで頼もしく、嬉しく聞いていた・・・(すでに俺からは何のことばも出ないほどの泥酔)。


早い時間から飲んでるからね。早22時前にはお開き。JRの改札までお見送りしてから、ひとりモノレールの駅のコインロッカーへ戻る。ドラム一式を肩にかついで、「落ちたら死体、落ちたら死体」と自分に言い聞かせつつ注意深く階段を降りる。結局、中央線で帰ってきた。


ここまで腹を割って話せる音楽仲間が、そういう場が確かにあるということが、なんだかとっても嬉しかった夜。