急に予定していた仕事が空振りに終った日曜日。

とはいえさすがに午前中は起きられんだろ、という昨夜の予想に反して、8時にはさくっと起きれてしまった。こうなりゃむかい酒だ(なぜ?)。
というわけで自分の出番ナシ、というすっかりお気楽な立場で、缶ビール片手に「観戦」を決め込む。
現地では、午前中に軽く雨が降ったとかで、会場を雨天時用の地下鉄コンコースに変更したとのこと。外は雨こそ降っていなかったが風が猛烈に強かったから、結果オーライ。万が一にも事故でも起こすかも、という心配を抱えながら開催するくらいなら、この方が観る方も出演する方も、安心。
JR駅側では、会場への案内が皆無だったので、橋上改札口を出ちゃった俺は少し探し回ってしまった。
着いて早々、KINOKOを見かけたので、「今着いた」メールをしておく。
客席のリカポンから声をかけてもらったので、ちょっと雑談がてらタイムテーブルと現場の進行状況を確認。その後一旦席をはずし、ビールとつまみを買いに地上へ。こういう時このイベントにわざわざ脚を運んだ余所者としては、どこにでもあるコンビニや大手スーパーではなく、個人商店なんかで買い物してあげたいんだけどねぇ。町おこしの主旨からすると。こうも地理に不案内では、駅テナントを出ることすらおぼつかない。それでも駅から見えた柏尾川の堤は散歩したくなるような、いい陽気。

こういうイベント*1の常で、評価が分かれる学生サークル出身のバンドが複数見受けられた状況。これからどんどん、広い世代のバンドと交流をもって、いろんなことを身に着けていってほしい。間違っても学校に、サークルに閉じこもってるなよ。とひとまずエールを送っておこう。世代交代は世の常、アカペラ公園も例外ではない。
どうも学生サークルって、歌唱暦の長短に関係なく、同じレベルで「落ち着いちゃってる」気がするのでね。新人と先輩が同じにみえちゃったり、逆に新人としてはウマいじゃん、とは思っても、なんだか聴いてて面白くない・・・前に出てこない、という感想を聞いたこともある。
従って学生バンドの割合が増えると、イベント全体としての完成度が毎年頭打ち、ということになってしまう気がする・・・少なくとも、声量くらいは鍛えとかんと、とか。自分たちに必要なことは、どんどん具体的に吸収していってくれ。
なんにせよ、この場で初めてアカペラを聴いた、というヒトが興味を持ってくれるような工夫は、欲しいよな(単に歌のウマ下手のことをいってるんではないよ)。

そんな中、見慣れた(世代の?)顔が、元気な様子で見られるのは、手放しで嬉しい。普段なかなか拝聴の機会がない、解散しちゃったバンドのメンバーだとかが、こういう場では手を変え品を変え、企画バンドで歌っているのに出会えたりする。歌えることの嬉しさがひしひしと伝わってきて、観ているこっちまで嬉しい気分にさせてくれる。
結局こーいうのは、聴く側も楽しんじゃったもん勝ち、というところか・・・屋内なのに缶ビール片手に赤ら顔でうろうろしてたら、顔見知りの数人から「正しいアカペラ公園の楽しみ方、してるね」といわれた(^^; (なぜか、うみねこやのさかさんとも間違えられた)
このコンディション、俺だったらオフマイクで歌っちゃったよなぁ。そういう規制概念を打ち破って笑いとばしちまうような人たちを、特に若者のなかに見かけなかったのがちょっと残念・・・というのは年寄りのタワゴト。メンバー不慮の病欠、ということで男2人だけで歌唱強行したとこがあったが、そういう意味では今回俺が聞けた部分で唯一、「冒険」を感じることができた。

*1:出演に際して、事前オーディションなし