29日。

午前中、接骨医へ寄ってから、研修所のある新木場駅へ。確か隣の部屋の女をミンチにしてトイレに流しちゃった(といっている)ヤツのマンションは、この辺じゃなかったか。
こんなとこに、こんな大規模な宿泊・研修施設があったんだね〜。マルチスタジオもあるじゃん。バンド合宿もできるかも…都内で合宿して、クリエイティブな環境を維持できるかどうかは別として。
しかし門限、23時。たばこも買いにいかれない…とこれは俺ではなく、同室のヤツの愚痴。
俺はいつの間にかたばこを吸わなくなった分、館内の自販機で買う缶コーヒーの量が増えた。

だだっ広い館内で迷子になり、少し遅れて研修室にたどり着いたら受付が混乱中。
さっそくR60のおっさんが受付嬢に言上申し上げているところ。
アツいの、苦手なんだよなぁ俺。
その割には思ったほどリタイアメント・シニア率は高くなく、むしろ20歳代の男女が多かったのにはちょっとびっくり。この業界も学卒の就職先に選ばれるようになったということなのか。
俺のように得体の知れない、中途半端な年齢のヤツは少ない。そりゃ「初任者研修」だもんな。かくいう俺は、在職期間のみ無駄に長くなっちまってるが、これまでやっていたことがご存知のとおり、「ひとりビル管理会社」だったからねぇ。業界知識、皆無。
この劣等生気質だけは、いかんともしがたい。
2割ほどいる、10歳以上上の世代の方々は、関連団体から派遣されてきた「新米」さんたち。

やがて教室のそこここで名刺交換会が始まっちまうと、意地でも同じことはするもんか、などと思ってしまうわけだが(大人げ、全くなし)…とはいえ仕事の一環できてるんだし。「名刺コレクター宣言」なんぞしている猛者もいたが(俺の名刺は、入手困難だぜ)、俺は俺のペースで周りの席の方々限定で。
食事の間くらいは名刺交換なんかさせるなよ、とばかりひとり、空いているテーブルを見つけてさっさと座る。ヒトを寄せ付けないオーラを出しすぎちゃったのか、そのまま誰も寄りつかず、夕食終了。食後のコーヒーをすするころには、このテーブル、他のメンバーはもう食べ終わって部屋に戻ったんだよ、という芝居っ気を出すほどの、くつろぎ。

そうやって左右にブレつつ、なんとか自分という存在を維持している。「偏屈」側にブレているには違いないが。

このあと別会場で行われた懇親会では、クイズ大会などもあって終始なごやかムード、だったのだが、気付くと俺同様、他のテーブルを積極的に回るほどではない男どもに囲まれちまってて、そうなると比較年齢層的にまた、「アニキ・キャラ」発動(類は友を呼ぶ、とはよくいったもんだが。自己嫌悪)。
あっという間に10時終了、片付け。

ほんっと集団行動できなくなっちゃったな。何を始めるにも、どこへ移動するにもゾロゾロ、ってーのが時間がもったいなくて耐えられんのだ。

と思っていたらどうやら、同室の少なくとも約1名も、同じ行動特性をお持ちのようで。
全体行動に伝播しなければいいんだが…というのは自惚れが過ぎるか。
にしても、長年研修事業をやってる主催者側からは一目瞭然、「危険分子」と認識されちゃったのは間違いなかろう。最終日に、この研修でお知り合いになったご縁でメーリングリストを作ってはどうですか、と事務局から提案があったが、誰ものらなかった、のは、まさかな…。

注がれるままにビールを飲んでいたら、最早二次会に顔を出せるような状況ではなく、一旦部屋に戻ったらダウン。