今日のセッティング

小金井市が誇る真新しい立派なホール。600名規模。
なのだが、主催者を通じて問い合わせていただいたところ、会場にドラムマットの用意がなかった。直前に気づく俺も俺だが、もしかするとこのホールでのドラム演奏、初めてだったんだろうか。というわけでドラムに加えて本番衣装、ドラムマット持参の大荷物となってしまった。
ちなみにドラムマットとして持ち込んだのは特別なものではなく、写真の通りのジョイント・マットで、これだけは千葉で練習台下に敷いて使っていたので、遠距離持参となった。見た目よりは軽く、切り離して束ねて移動なので、ドラムマットよりも持ち運びはラク、なんじゃないかと思う。
椅子は、高さを調整できるピアノ椅子を出していだたいたので、今日は右足がつらずにすみそうだ。
開演前に誰かに「こういうの、アリなの?」といわれたが、俺的には十分アリ。

加えて今回は、15分ほどピアノ・トリオだけで何か演ってくれないか、とのありがたいご依頼をいただき、急遽3曲ほど、あの東京が大雪だった14日に3人で必死に仕込んでいた。
オリジナル演奏にはなかったドラムソロが急遽組み込まれたりしたので、今回のセットはスネア13”、タム(8”+13”)、シンバルもライドにクラッシュの2枚体制の、ほぼフル出動。
それにしても8”タムのデンデン太鼓みたいな音は、いつか何とかしたいところ。
ハイハットも、さすがに音響のいいホールで聞くと育ちがわかっちゃう音になっちゃって。スタンドのバネがそろそろへたってきたこともあって、神経を遣う羽目になった。
こうした楽器トラブル(?)に加えて、午前中からのリハでは、ほぼ全ての落とし穴に落ちたような演奏内容になってしまい、当然同じトリオのメンバーにメンタル波及、昼にお弁当をいただいてから午後の本番までは、ひたすら楽屋引きこもり状態。
ひとりで練習しているだけだと、どうにもはかどらなかったもんだが、さすがにこの後本番、という追い込まれ方もあってか、ずっと悩み続けていたソロの組み立て方の、ヒントを見つけられたような気がする。メンバーと(練習)演った直後、というのもよかったのかも知れない。
結果、本番が一番集中していい演奏になったように思う。
(本番で俺がソロの小節数を間違えちゃったのは、内緒だが。)
他の楽器メンバーも異口同音にそういう感想を口にしていた。
そういうわけでこの一連の、演奏を創っていく過程は、俺にとっても忘れられない、大変貴重な経験となった。