Cotton Pod×WINS阿佐ヶ谷ジョイントライブ

実は当日朝、ひとり部屋での朝食前、お気に入りだったガラス鉢を洗っていて、シンク内でかち割ってしまった。

こんな不吉なことのあった本番では、やはりきっちりやらかす。
ある曲で、ピッチパイプで知らせるキー音を、半音低く間違えてしまった。
歌い出してから気づいて、俺の血の気が引いたのはいうまでもなく、咄嗟に思いついた善後策は、なんとか数小節かけて(徐々に)戻してしまおうなどと…無駄な努力は早くも8小節目あたりで断念。「鉄壁」なメンバーの音程に阻まれて(笑)、全曲、きっちり半音下がったまま完奏。いや、すごいね。
結果的にこの程度のトラブルで済んだから、よしとするか。
こんなことはもちろん〔公式〕には書けないわけだが…。
メンバーの名誉のために書いておくと、もちろんみんな、半音低いのには気づいてました。

  1. Hi Neighbor
  2. My Honey’s Lovin’ Arm
  3. Moondance
  4. 七つの子
  5. It Don't Mean A Thing
  6. WINS Cardの歌
  7. さくら〜独唱
  8. Their Hearts Were Full of Spring(〜Happy Birthday)
  9. Orange Colored Sky
  10. Sentimental Gentleman from Georgia

日頃はもちろん、各曲ごとの練習を積んでいるわけだが、これがライブとなると、個人的には曲の緩急と、間に挟むおしゃべり全体として、「1本の音楽」なのだと思う。
などと余計なことを考えていたら、歌詞が飛んでしまう。
同じような思いからかどうか、曲順だけでなく簡単な「脚本」を用意しているバンドも多いように思う。
しかしこれが意外と、難しい。楽譜を音にするのとはまたかなり違う頭の回転が必要だ。
そんな話はまた、機会を改めて、少し暇ができたら無伴奏ならくがきあたりで触れたいと思う。
WINSでは俺を含めた全員が「しゃべりたがり」だと、勝手に思いこんでいるが、後で録音なんかを聞いてみると、俺は日頃からどうも、早口でいけない。
バーバーショップ・スタイルの説明ひとつとってみても、伝えたいことの情報量が多すぎちゃうのだが…どうしたらもっと簡潔に伝えられるものか。
せっかく自分が知っていることは、できるだけ話したい(自慢したい)、という煩悩も、人間なかなか捨てきれないもので…。
しかし自身がリードの曲前でのMCは、やはり緊張バクバクになってしまい、歌い出しの準備を整えるのが難しかった(誰か代わってくれっ!)。
逆に今回の演目でいえば、リードが入れかわる「さくら」のような曲は、そういう意味ではまだしも気持ちが少し楽だった。全リハを通じてまずは及第点の出来までこぎつけたこの曲。やっと譜面が外れて、ようやくこの曲らしい形にすることができたか。やっぱり、難曲だ。

本厚木・匠での演奏に備えて仕込んできた「Happy Birthday」、実は今回も披露させていただいた。
なんとOn The Roof+が開店1周年だったのだ。
おめでとうございます。
演奏する側としても、こういう嬉しい「立会い」本番が続いている。

俺がナカチョやゆたかさんと数年ぶりに再会したのも、わかすぎさんと出会えたのも、この場所でのCotton Podのライブ。実は昨年10月の開店記念ライブではなく、12月のライブだったが。次の年(今年)の5月までにお互い、こんなことになっていようとは。あっという間に1年だ。