Cotton Pod LIVE at 阿佐ヶ谷On The Roof+

かねて予定の行動(津田沼での買い物)を全て終えて、部屋に戻る夕方。

今日という日の残り時間が長いと感じるか短いと思うかは人それぞれ、今日の俺はなぜか、このままひとり月曜日を迎えるのを待つのは憂鬱だな〜、という気分になっており、そういえば阿佐ヶ谷では今夜、Cotton Podのライブだったな、と…また思いつきかよ、はた迷惑な。
Cotton Podさんたちは今のところ、(WINS阿佐ヶ谷よりは(^^;)精力的に活動されているが、お互い定期的なライブ開催ペースも仕事の状況によってはこの先、どうなるかわからない社会人バンド。自分へのこういういいわけも含め、結果的に2日続けて阿佐ヶ谷へ。
実は部屋掃除を終えてコタツで横になっていたら、乗り換え案内で調べておいた電車に乗り遅れる、という失態もあったのだが。日の入り時間の早いこの時期、辺りはすっかり暗くなっている。
START時間に遅れて会場に飛び込むと、受付周りの顔見知りが予想通り一様に、驚きと喜びの反応で迎えてくれた。俺「予約なしですが」。
1組目の女性ボーカルユニット「ひさすえさえこ」さんが、ラス前朗読中。
ボーカルの方は元々お芝居の方に軸足のあった方らしいが、絵も得意、というマルチ才能。今夜伴奏に終始していたピアノの方も実は歌われるそうで、ヤマタツのオンストに衝撃を受けて、女性ながらにひとり多重録音にまで手を広げているとか…どこかで聞いた話だな(笑)。個人的にはこういう、表現したいものがたくさんあって自然にあふれ出てきちゃうような演奏が好きだ。
ということで終演後、お話のきっかけに俺からは、名刺代わりにWINSカードをほぼ無理矢理受け取っていただいた。

今夜のトリは、「BiLL-BOSE Jr.」…演奏ジャンルが「ポップコーラス」とあって気になっていたが、なんでも某ボーカル教室の出身者で構成されているグループで、現段階ではアカペラのようなはっきりしたカタチのものを目指している人たちではないらしく、ソロ演奏がメイン。ステージ通じてお客さんたちを楽しませようという工夫にあふれた演奏で、ダンスのほかになんと(本格的な)手品まで!  こちらは終演後、改めて間近でトランプでの手品を見せていただいた。
今夜メインのお客さん層は、このボーカルグループお目当ての方々だったこともあって、客席もアカペラ一色でなく、反応が新鮮。だったこともあったのか、なんだかノビノビとした演奏に見えた、今夜のCotton Podの演奏は2番手。トリかと高を括っていたので、間に合ってよかった。演奏でもMCでも、それぞれの個性がちゃんと発揮されていて、現段階でのひとつの完成形を見たような気がした。
メンバー相変わらず、ステージ上では緊張するらしいが、著名なプロ演奏家でも緊張しない人はいないらしいし。演奏内容に実害があるんじゃないかとの懸念はもっともだが、今となってはあまり緊張しなくなった俺としては、ちょっと羨ましかったりして。にしても、全く緊張しないわけではなく、緊張をなくすことは不可能だと諦めたときから、「善玉」緊張としてコントロールできるようになった、という感じかな。
そういえば俺も以前は、極度に緊張すると自分の声の出し方から聴こえ方から全く違ってしまっていたものだが。練習での実力が出せれば、というほど根を詰めて練習していたという自信もなかったし、自身の歌唱力にそれほどの緻密さを求める自信もなかったから、逆に普段だったらどうやっても出ない声になってる自分自身を、なんだか面白がっていたフシもあって、それほど悩まずにすんだようだ。
以来気の遠くなるような時間が流れ(笑)、いろんなメンバーとの共演もあり、いつの間にやら以前のような緊張は感じなくなるにつれて、そんなことがあったことすら忘れて、今は練習時と変わらぬ出し方の声で、本番演奏に臨めるようになった。

久しぶりにゆたかさんにカメラを頼まれて、持参したデジカメで、あーでもない、こーでもない、とやっていたのも楽しかった。すでにビールが入っちゃってたので、暗い環境で手ぶれが怖かったが。
お陰で(ビジュアル上から)気づいたいくつかのことは、既にメンバーに直接お伝えした。自分の演奏への気づき、でもある。
しかし、いいなぁ女声と日常会話のできる(^^;バンド。今の俺は、男声バンドばかりになっちまったもんで。

ということでまた、酔った勢いで偉そうなことばかりいっちまったな、とひとりになってからちょっと凹む。
わはは、終電1本前だ。それもゆたかさんに調べてもらわなかったら今頃は…。
部屋に戻るとさすがに小腹が空いてたので、残っていた冷や飯に茶漬け海苔でさらさらっと。台所で沸かした湯をやかんからそのままかけて、立ったまま流し込んでても、誰からも「行儀が悪い」などと文句をいわれない。
明日の出勤が辛そうだが、とこの時点ではまだ、悠長なことを考えていたわけで。
想定を超えた猛烈な寒暖差が翌日、こうしていつもよりわずかに弱っていた俺の体調を壊滅的に崩すことになろうなどとは、夢にも思っていなかったわけだが…。